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Origami Pay(オリガミペイ)という革命、ECでもレジでもOKの非接触スマホ決済登場 決済音はサカナクションが制作 【@maskin】

 「ブティックなどの店頭にクレジットカードブランドのロゴが掲示されているように、新たな商習慣としてOrigamiのブランドを浸透させたい」— 実店舗にも対応したソーシャルショッピングアプリ「Origami」を展開するOrigamiの創業者でありファウンダー康井義貴 氏の言葉だ。取材をしたのは2014年の夏。ECサービスはすでにスタートしており多くのブランドとの連携を果たしている状態だったが、康井氏のビジョンは「オンとオフとをシームレスにつなぐ購買体験と決済」であり、その夢の実現が思った以上に困難な道筋であり長い闘いになることに覚悟をしているように見えた。

2016年5月19日、東京・表参道のアップルストアでの記者会見に登壇するOrigamiの創業者でありファウンダー 康井義貴 氏、 開口一番「ここまで4年かかりました」と語り始めた。

 そして2016年5月19日、康井氏悲願のモバイル決済サービスが本格的にスタートする。その名も「Origami Pay(オリガミペイ)」。無料のOrigamiアプリを導入すれば、非接触で決済をすることができる。サービスはすでに開始しており、アプリの中でクレジットカードを登録すれば、すぐに対応店舗で決済が利用できる。対応端末はiOS(8.0以上)およびAdroid(4.0以上)でブルートゥース通信ができることが条件となる。

スマホ決済手段としてのOrigami Pay

 「Origami Pay(オリガミペイ)」は、いわばおさいふケータイのようなスマートフォン決済サービスだ。提携店でスマートフォンをかざせば決済音がなり、支払いが完了する。なんと、決済音を作製したのはサカナクションというこだわりよう。

「Origami Pay」に対応する東京・表参道のドミニクアンセルベーカリー。オレンジ色の折り紙マークが目印だ

記者会見の一部として実施された決済デモ。お店が用意するiPadの画面(Origami Businessアプリをインストール済み)の画面に、筆者の所有しているiPhone5Sを近づけると、テンポのいい決済音が鳴り処理が完了する。

 Origamiはすでに1200以上のブランドと提携済み。「Origami Pay」が利用できる(一部予定も含む)のは、現時点で以下の店舗。例えば、渋谷LOFTでは、Origami Payで決済するだけで10%オフになるなど「基本的にOrigami Payで決済すると何らかのメリットがあるようにしている」という。


http://blog.origami.com/post/144548705779/origamipayshop

オリガミペイによるECとリアル店舗の融合

「ECは様々な技術が投入されているのですが、決済の部分は全く技術的な進歩がない状態なんです。例えば、ECサイトに欲しいものがあるのに在庫がない、けど店舗にきたら在庫があった。そこでECサイトでポチっとしたら、その在庫を持ち帰れるといったようなことができない。

 私たちが考えているのはECとリアル店舗の決済に関するあらゆる不便さを解消し、これまでにはない新しいショッピング体験を提供することです。消費者にはスマートフォンに自分専用の財布を持つ感覚で、便利かつお得な決済手段を提供する。店舗側にはオンライン・オフラインの区別なくダイレクトに顧客と直接つながる体験を提供します。もちろん、決済だけでなくロイヤルカスタマー醸成などの販促支援ツールとして利用できるのです」(康井 氏)。

 康井氏は、自ら投資家として活動する一方、モバイルによって商活動をリデザインしたいと2012年にOrigamiを創業。これまでにおよそ21億円の資金調達を実施して話題となっていた。

【関連URL】
・ソーシャルショッピングアプリ「Origami」
http://origami.co/

蛇足:僕はこう思ったッス
Origami Payは、iBeaconを利用。店舗側はiPadに専用アプリをインストールする形。既存のPOSとの連携も可能という。本文にも書いたがブルートゥースだけで通信をするため、特別な装置やスマホ本体がNFC対応である必要はない。実際の決済もスムーズで驚いた。

ECだけしか展開していない時代に創業時に5億、総額21億を調達したことで話題となったが、決済インフラ構築にかかる費用は莫大で、康井氏自身は「非常に資金がかかる事業。資金が十分に準備できていないと立っていることもおぼつかなくなる」と話していた。

さて、Origami PayのEC連動非接触決済は、日本でのシェアが大きいiOSでおさいふケータイの代替手段が使用できる点だけでもインパクトがあるが、やはり本丸は店舗側の効率化と顧客関係のシフトアップということになるだろう。

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