まいたけのノロウイルス感染抑制効果に期待ーーインフルエンザも

株式会社雪国まいたけは9月17日、まいたけのマウスノロウイルス感染症抑制効果に関する共同研究の成果を「日本生薬学会第65回年会」にて発表しました。

本発表は、中部大学工学研究科の林京子客員教授、生命健康科学部の河原敏男教授、林利光客員教授、富山大学大学院医学薬学研究部の李貞範助教と同社が「まいたけのマウスノロウイルス感染症抑制効果に関する共同研究」として取り組んできたものです。

インフルエンザウイルスを抑えることは発表済み

同グループによる共同研究により、まいたけが腸管免疫機能を活性化させることで、インフルエンザやヘルペス感染症の予防に有効であることをすでに発表しています。今回の研究は、ノロウイルスも腸管内で増殖する特徴を持つことから、まいたけがノロウイルスに対しても抑制効果を持つのではないかという仮定から始めたそうです。

ノロウイルスの増殖を抑え、排泄期間も短く

「ヒトノロウイルス」を人工的な環境下で増殖させて研究することは現段階では難しいため、代替として「マウスノロウイルス」を用いて研究が行われました。また、ノロウイルスの感染における疾患の重症度は、免疫機能の状態に大きく左右されるため、免疫機能が正常に働いている場合と、免疫機能低下時の2パターンにおける有効性を比較。その結果、免疫機能正常時と低下時どちらにおいても、マウスの腸管内でのマウスノロウイルス増殖量を抑え、かつウイルス排泄期間の短縮もみられました。まいたけに含まれる「腸管免疫系刺激作用」が関与すると推察できるそうです。

手洗いなど基本のウイルス感染予防策も忘れずに

これらのウイルス抑制効果は、食材の中でもまいたけにのみ含まれる「マイタケα-グルカン」という成分が腸内で働くことが理由と発表されています。マウスに与えたまいたけは粉末状ですが、私たちは天ぷらや鍋料理などで通常通りまいたけを食べればOKだそう。

もちろんウイルスの感染予防の基本である手洗いは必須です。並行しておいしくまいたけを食べることが、ウイルス感染予防に一役かってくれるのは嬉しいことですね。

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