プーさんマニアの聖地・イギリスのハートフィールドってこんなトコ!

取材・写真・文:

イタリア在住
2020年1月3日更新

イギリス・ロンドンから電車で1時間ほど離れた場所に「ハートフィールド」という森があるのをご存知ですか? 実はこの森、プーさんマニアなら知らない人はいないプーさんの聖地と言われている場所。今回は、そんなプーさんマニア憧れの地、ハートフィールドについて紹介します。

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ハートフィールドの森は、プーさんの故郷

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

手付かずの草花で覆い尽くされたハートフィールドの草原

ハートフィールドがプーさんマニアの聖地となっている一番の理由。それは、ここにある森全体がプーさんの故郷とされていて、森の奥にはプーさんが遊んだとされる「投げ棒橋」なるものが存在しているからです。

“プーさんの故郷である森まで足を運び、投げ棒橋でプーさんと同じように木の枝を投げて遊ぶ”

これはまさに、プーさんマニアの巡礼的な行為。森にある橋の上から小枝を投げて遊ぶためだけに、全世界から多くのプーさんマニアが訪れていると言っても過言ではありません。

ハートフィールド

住所:Hartfield,United Kingdom

プーさんの投げ棒橋を目指して……聖地巡礼の道のり

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

投げ棒橋の近くの道。プーさんがゲストをお出迎え

交通機関を利用してハートフィールドまで行くための道のりは最後に紹介するとして、ここでは早速プーさんの投げ棒橋までの巡礼の道のりについて説明していきます。

1.まずはプー・コーナー(POOH CORNER)で地図をゲット

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

プーさんマニアのもう一つの聖地、プー・コーナー

ハートフィールドでまず最初に目指すのはプー・コーナー。ここも投げ棒橋とセットでプーさんマニアの聖地となっている伝説のショップ。

プー・コーナー内の見学や休憩は後のお楽しみにするとして、店内にあるお土産コーナーのレジで投げ棒橋までの地図を購入しましょう。

地図は1枚£1(約145円)で、日本語版もあります。しっかりラミネート加工もされているので、記念品として扱えるレベルのクオリティ。これはプーさんマニアにとってはありがたい配慮!

トイレが必要ならばこの時に

投げ棒橋を目指して進み始めると、しばらくトイレはありません。橋へ行って戻ってくるまでにかかる時間は往復約1時間半~2時間。

ちょっと心配だという場合には、このプー・コーナーでトイレを貸してもらってから出かけると安心です。

2.地図の情報を手掛かりに投げ棒橋を目指して進む

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

道路には道案内の標識も

地図をゲットし、トイレも済ませたらいよいよプーさんの投げ棒橋に向けて出発! 手元の地図を手掛かりに足を進めるというアナログ方式も、ちょっとしたアトラクション気分でテンションが上がります。

投げ棒橋に続く、ハートフィールドの景色

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

緑でいっぱいの道を歩き進み

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

ちょっと衝撃的な日本語の案内も(!)

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

投げ棒橋付近の木には一風変わったディスプレイも……!

投げ棒橋にたどり着くまでは徒歩で片道約40分。その間、緑で覆われた大草原を縦断したり、人一人通るのがやっとなほどの細い道をくぐり抜けたり、ちょっと笑える日本語標識やプーさんのディスプレイを発見したり……。

楽しい道が続くので、飽きることなく歩き続けることができます。

3.投げ棒橋に着いたら、いざ、投げ棒遊び!

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

片道約40分かけて、遂に到着!

様々な景色を楽しみながら足を進め、ようやく目的地、プーさんの聖地「投げ棒橋」に到着です! 秘境感が漂い、より聖地のムードを高めています。

橋の見学を心ゆくまで堪能したら、いよいよ、プーさんの投げ棒遊びを始めましょう!

プーさんの投げ棒遊び公式ルール

実はこのプーさんの投げ棒遊び、遊び以上にしっかりとした競技で、公式ルールも存在しているんです(!)。ルールは簡単。

1)橋の中央・上流側に立ち、参加者全員、同時に川に向かって棒を投げる

2)橋の中央・下流側に移動し、投げた棒が流れてくるのを待つ

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

流れてくる棒をじっと待つ競技者たち

3)投げた棒が一番最初に流れてきた人の勝利

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

意外と差がつく枝の流れ

ね、シンプルで簡単。小さい子どもから大人まで一緒になって楽しめます!

【事前準備】投げ棒遊び用の枝は道中で確保するとスムーズ

このプーさんの投げ棒橋周辺、多くの人が枝を探しているからか、なかなか良い具合の小枝が落ちていません。枝を探すのに結構な時間がかかるので、道中でいくつか集めながら足を進めるのがおすすめです。

さて、プーさんの投げ棒遊びを終えたら、これでひとまず聖地巡礼完了。その後はもう一つの聖地、プー・コーナーを目指し、きた道を戻っていきましょう!

プーさんの棒投げ橋(The Pooh Sticks Bridge)

住所:UK, Hartfield

Web:http://www.pooh-country.co.uk/...

プー・コーナーでのアフターヌーンティで、至福の時間

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

プー・コーナーの前にある「お茶できます」の案内看板

無事プー・コーナーへ戻ってきたら、ぜひカフェで休憩を。

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

外から見たプー・コーナーのテラス席

プー・コーナーのカフェでは、これまたファンにとってはたまらない非売品のプーさん食器を使用して料理やお茶が提供されます。

プー・コーナーの非売品食器がたまらなく可愛い! 

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

春(左)と冬(右)のシーンが描かれたプレート

食器には一つ一つ異なる絵が描かれていて、運ばれてきた食器を眺めているだけで気分が高揚♪

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

右が Pooh's Cream Tea £6(約870円)、左がHoney Pooh's Cream Tea £4(約580円)

ついさっきまで見ていたプーさんの故郷・ハートフィールドの森の風景と投げ棒遊びの余韻に浸りながら、プーさんの絵が描かれた食器をじっくり眺め、イギリスならではのアフタヌーンティをたっぷり味わう。

心も体も文字通り「プーさん尽くし」となるこの瞬間は、まさに至福のひと時です。

プー・コーナー ピグレット・ティールーム

住所:High Street, Hartfield TN7 4AE, England

プー・コーナーでのお土産探しもお楽しみ

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

プー・コーナー店内の奥で会議中だったプーさんと仲間たち

そしてこのプー・コーナーで欠かせないことの一つといえば、プーさんグッズの購入。「プー・コーナーで買った」というだけで、とびきり特別なプーさんグッズになること間違いなし!

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

プーさんと仲間たちのしおり

この時同行していたプーさんマニアな私の叔母は、プーさんTシャツやマグネットなどもろもろの品を購入。特にプーさんマニアでもない私の母は叔母につられてプーさんTシャツを、そして孫たちにプーさんのお人形を購入していました。

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

冷蔵庫に飾って使えるマグネット

そして同じく特にプーさんマニアでもない私ですが、プーさんの原画タッチのポストカードが気に入り、荷物にもならないので思い出にポストカードを1枚購入しました。

プーさんの聖地巡礼コースのおさらい

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

プーさんの聖地へ行くための道中には柵超えも

まずはプーさんの投げ棒橋を目指し、橋に着いたらプーさんの投げ棒遊びを行う。その後プー・コーナーでアフタヌーンティを堪能し、最後にプーグッズを購入する。

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

イギリスならではのアフタヌーンティーをプー・コーナーでも

これがプーさんの聖地巡礼のモデルコース。もちろん、プーさんマニアでなくても十分すぎるほど楽しめる1日になるので、ロンドンから少し足を伸ばしてみる価値は大ありです!

ロンドンからプー・コーナーまでのアクセス

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

イーストグリンステッド駅

ロンドンからハートフィールドまでは電車で向かおう

さて、最後にロンドンからハートフィールドまでの行き方について。まずロンドンの「ヴィクトリア駅(Victoria)」を起点とし、NR(ナショナル・レール)の「イーストグリンステッド駅(East Grinsted)」までの往復チケットを購入します。

ヴィクトリア駅からイーストグリンステッド駅に着くまでにかかる時間は約1時間です。

チケットの価格(※2017年7月時点)

※3人以上で出かける場合には上記金額にグループ割引が適用され、大人1人往復£10.5(約1,457円)〜になります(平日朝9時半以降・土日祝日の出発に限る)。

イーストグリンステッド駅からバスに乗ってプー・コーナーを目指す

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

イーストグリンステッド駅前にあるバス停

イーストグリンステッド駅に着いたら、バスに乗り換えてプー・コーナーを目指します。

プー・コーナーに向かうバスが到着するバス停は、駅を背にして左側、すぐ目の前にあるバス停です。

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

291番の番号を確認して乗車しよう

ここに291番「Tunbridge Wells」行きのバスが来たらそれに乗り、バスチケットを運転手から購入。「Hay Waggon(ヘイ ワゴン)」までと伝えて往復チケットを購入しましょう。

そしてバスに揺られること約20分、Hay Waggonのバス停から50メートル程歩いた所にプー・コーナーを無事見つけることができたら到着です。

帰りのバスの時間を調べておけば移動がスムーズ

写真:Fukino(島袋芙貴乃)

ハートフィールドからイーストグリンステッド駅に戻る際に利用するバス停

プー・コーナーに向かう前に、向かい側のバス停へ渡って帰りのバスの時間を調べておきましょう。そうすることで無駄な待ち時間を過ごすことなく、より充実した滞在時間を実現できます!

プー・コーナー(Pooh Corner)

住所:High Street, Hartfield TN7 4AE, England +44 1892 770456

Web:http://www.pooh-country.co.uk/

【おまけ】ロンドンにはプーさんの作者が住んでいた家がある

今回紹介したハートフィールドはプーさんの故郷とされていますが、プーさんの物語を書いた作者「A.A.ミルン」は、ロンドンで執筆活動に励んでいました。

A.A.ミルンが住んでいた家は今でもロンドンにあるので、足を運べば外観だけですが見学することが可能(現在も人が住んでいるので、中に入ることはできません…!)

プーさんの作者がどんな家で過ごしていたのか、興味がある人はぜひロンドンのA.A.ミルンの家にも足を運んでみてくださいね。

トラベルライター

無期限女ひとり旅中のノマドライター:)

ライター&エディター島袋芙貴乃。沖縄生まれ、高校生まで沖縄育ち。月刊ライフスタイル誌の立ち上げ・編集、ブライダル情報誌の編集を経て2015年10月よりフリーランスに。2017年2月、32歳の冬に「感じて、学んで、そして自分を深める旅」をテーマに長期の無期限女ひとり旅を開始。旅をすることで独身30代女に何か変化は起こるのか。自分の生身で実験中。旅はその土地の歴史・自然を満喫派。自然は海、山、星空何でも好きだけど、特に夕日が落ちるタイミングのマジックアワーに幸せを感じる。性格は出会いを楽しむ人見知り。沖縄の美徳(と個人的に崇めている)「なんくるないさ(なんとかなるさ)」、「いちゃりばちょーでー(出会った人は皆兄弟)」精神で外国での異文化体験を満喫中。旅を終える日の予定は未定:)

http://fukino515.com/

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