SCP-2973-JP

登録日:2021/01/22 Fri 22:53:58
更新日:2024/04/23 Tue 14:38:59
所要時間:約 4 分で読めます




SCP-2973-JPはシェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(SCiP)である。
オブジェクトクラスKeter


特別収容プロトコル

SCP-2973-JPはサイト-93の専用人型収容セル-13に収容し、そのセルの中に色んな計測機器を入れコイツのモニタリングを行う。もしコイツが予期せぬ能力行使をしようとしたら、即サイト管理者へ報告され、緊急協議が開かれる。
後異常性の発現を事前に防ぐ為に、サイト運営は規定2973-JPを守らなくてはならない。この規定にはSCP-2973-JPに自分自身の特異性を自覚させない為の偽装工作なんかもある。


…さらっと書いたが、どうやらSCP-2973-JPは自身の特異性を認知していないらしい。つまり、無自覚に何らかの問題を起こす訳である。

その上オブジェクトクラスがKeterなんだし、うっかり能力を発動させたら人類オワタなのでは…?


説明

SCP-2973-JPは日本人男性の平山昇さんである。個人情報ダダ漏れじゃねーか!
コイツは様々な異常能力を所持しており、それらは財団が今まで観測してきた中でも非常に強力であるという。
以下にその能力を紹介する。なおこれらの能力はこの記事特有のヘッドカノンによるものもあるため、記事作者の著者ページにある解説を適宜参照しながら見ていくことにする。


  • クラスⅧ現実改変能力
そもそも現実改変にクラスという物が明記されている物が少ないのでどれ位すごいのかはよく分からない。だがクラスは8よく分からない程すごいのだろう。
このスペックはアホな神様と同等でありオリンポス山から湧き出した怪物のクラス5さえも上回る。
おそらく財団の把握している現実改変能力者の中でも最強クラスであろう。


  • 第I確度の時間遡行能力
その名の通り「時間を遡る」能力。「止める」ならまだしも「遡る」のである。
画面の前のあなたもゲームをやった事があるなら「リトライ機能」に助けてもらった事があるだろう。
あれを現実で行えるのである。
記事作者の著者ページでの解説によれば、時間遡行能力のレベルとは「どれだけ正確な時間に遡れるか」という指標であるという。
つまりこの平山さんは、狙ったタイミングの時間きっかりにタイムリープをすることが出来るということらしい。

ニンテンドースイッチFCやSFCのゲームが遊べるやつで使える「巻き戻し機能」がイメージとしてより近い…って前の編集者が言ってた。


  • 特A級確率改変能力
…ここまで来るとよく分からなくなってくる。恐らく「とてつもなく低い確率を連発する」能力だと思われる。
要するにこいつはめちゃくちゃ運がいいって事である。ガチャ運も凄いんだろうな…羨ましいぜ。
記事作者によれば特A級とは「A級よりもさらに上」のこと。とにかく自由自在に確率を操れるらしい。


  • 異常力学的能力(レベルⅥ相当)
このオブジェクトは後述するように非常に繊細な力の操作を得意とするのだが、記事作者の言葉を引用すると
「このオブジェクトの力学的能力は特殊で、分子レベルで均一かつ微細。能力の珍しさというか凄さ(?)で言うならばレベルⅥの力を出せるのに相当する」みたいな感じで、別の物差しの高レベルに相当すると表現しました。
との事である。
とにかく、原子レベルの精密動作性で力を加えることが可能ということらしい。


  • P指標0.005の物質操作能力
「P指標」や「物質操作能力」というのは本記事だけの用語である。
作者曰くP指標とは「どれだけのサイズのものをどれだけ精密に動かせるか」を表すもので、PはPrecision(精密さ)のP。
P指標が小さいほど小さいものを操ることが出来る。
まあとにかく、半端ないレベルの精密動作性を持っていると考えれば多分大体合っている。


…と、何やら凶悪そうな能力が勢揃いしている。


そして、彼はこれらの能力を無自覚に使用し、一連の異常プロセスを発現させる。そしてこのプロセスの妨害は上記の様々な異常性により一度たりとも成功していない。
以下がプロセス一覧である。

1.SCP-2973-JPの内部ヒューム値が約110まで上昇する。また、平均1.00HmのヒュームフィールドがSCP-2973-JPの周囲に発生する。これにより、外部からの妨害に対する高い耐性をSCP-2973-JPが獲得する。

2.物質操作能力により、SCP-2973-JPが手で保持した対象の分子配列が部分的に平面上に整列される

3.確率改変能力により対象の電子配置が操作され、分子間の結合力が著しく低下する。

4.異常力学的能力により、対象に極めて均一で双方向な応力が発生する。前述の分子整列と合わせて、対象は理想的な平面に近似できる粗さの断面を生じながら脆性破断する。



5つの異常性をフル活用し、何だかとんでもない事をしているようである。
この後異常プロセスは最終段階へと移る。こんな凄まじい事してるくらいだから、多分長野の大ウツロ並にヤバいことをするんじゃないか…






5.結果として、SCP-2973-JPは非常に綺麗に割り箸を割ることができる。







非常に綺麗に割り箸を割ることができる。








非 常 に 綺 麗 に 割 り 箸 を

割 る こ と が で き る 。  







※とても大事な事なので2回と言わず3回書きました


…そう。


こんだけ危険そうな異常性持っておいて、
こんだけ物々しいプロセスを経ておいて、



結局はただ割り箸をきれいに割るだけの能力なのである。





Q:いやいや、流石に割り箸以外でも能力発現する時はあるんでしょ?
A:今のところ一度もない。

まあ可能性が0とは言えないので財団も一応気を付けてはいる訳だが、おそらく平山さんが割り箸を割る以外に能力を使うことはないだろう。
だが、割り箸を割る時だけと限定的とはいえ、こんな凄まじい異常性を持つ人間を野放しにしておく訳にはいかないし、それを財団内でみすみす使わせる訳にもいかない。
その為先程もチラッと出てきた規定2973-JPでは、彼に割り箸を絶対に近づけさせないようにする為の内容が書かれている。
また、「割り箸を割るだけなのにKeter指定」なあたりを見ると、「オブジェクトクラスは危険度とは違う」という事実の好例とも言えるオブジェクトである。


最後にメタタイトルを紹介して締めくくろう。




SCP-2973-JP

史上最強の能力を持つ者




...確かに史上最強の能力だろう。割り箸を綺麗に割ることにしか使えないことを除けば、だが。




追記・修正は割り箸をきれいに割ってからお願いします。


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最終更新:2024年04月23日 14:38