beacon

2日前に73歳GKがギネス記録…J2最年長出場のカズ「重みは一緒だが…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

J2最年長出場記録を更新したFW三浦知良

[4.7 J2第8節 横浜FC 1-1 福岡 ニッパツ]

 海の向こうの大記録にも、どこ吹く風だ。横浜FCのFW三浦知良は7日にホームで行われたJ2第8節の福岡戦で、自身の持つJ2リーグ戦最年長出場記録を52歳1か月12日に更新。遠くイスラエルでは2日前、自分より21歳年上の73歳GKがギネス世界記録に認定されたが、「あまり関係ない話」と気にする素振りを見せなかった。

 英『BBC』などによると、イスラエル4部リーグのイロニ・オル・イェフダが5日、リーグ戦で73歳のGKイサック・ハイクを先発起用。フル出場を果たし、試合後にギネス世界記録に認定された。

 Jリーグでは7日の福岡戦にスタメン出場した三浦がJ2最年長出場記録を52歳25日から52歳1か月12日に更新したが、それを21歳も上回る数字だ。しかし、本人は試合後にそのギネス記録について聞かれると「すごいですね」と称賛の言葉を送りつつ、「自分にはあまり関係ない話」と冷静に話した。

 自身も2017年3月12日のJ2第3節・群馬戦で決めた50歳14日の得点で『リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手』というギネス世界記録を保持する。それでも三浦にとって、現在の立ち位置は決して満足できるものではない。1人の選手としてやはり意識するのは、その国の最高峰リーグのようだ。

「最年長(出場)記録とか最年長ゴールとか言われますけど、決して自分はトップリーグでやっているわけじゃない。重みは一緒ですけど、カテゴリーで言ったらJ2で、日本のトップはJ1ですから。僕はあくまでJ2の記録ですから、それは決して国のトップの記録じゃない。(ギネス記録は)自分自身あんまりというか、全く気にしていないので、世界でそういうことが起こっていようが、あまり関係ない話。関係ないというか、そこは重要視していない」

 昭和61年(1986年)にブラジルで初めてプロ契約を結び、平成も現役サッカー選手として駆け抜けようとしている。「自分としては毎試合先発で出ることを考えて、先発で90分間出たいというつもりで練習している。自分がどういう練習をして、どういう気持ちをサッカーに傾けてやっているか。その中で試合に多く出たいと思っています。73歳で出るのはすごいことですけど、その記録は僕の中であまり重要ではない」。あくまでも、ライバルは自分自身となる。

(取材・文 阿部哲也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!
●[J2]第8節 スコア速報

TOP