サッカーJ1鹿島に所属する日本代表MF安部裕葵(ひろき、20)が、スペイン1部リーグの強豪バルセロナから正式な獲得要請を受けていることが2日、分かった。バルセロナは今夏の獲得をめざし、設定されている違約金以上の金額を鹿島に支払う意向を示している。移籍の実現は本人の決断次第となるが、安部は海外挑戦に前向きな姿勢を見せている。バルセロナは欧州制覇5度を数える。

 移籍が実現した場合、安部はまず3部リーグのBチームに所属し、当面はそこでプレーする。ただ、Bチーム所属の選手でも、アルゼンチン代表FWメッシらがいるトップチームと練習することも多く、トップで試合に出ることも可能だ。安部は広島・瀬戸内高出身でプロ3年目。身長171センチ、体重65キロと小柄ながら、独特のリズムで繰り出すドリブルを得意とする。J1通算で48試合に出場し、4得点。6月17日にあった南米選手権のチリ戦で代表デビューを果たした。