猛烈な炎と黒煙が18日朝、京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの3階建てビルを、瞬く間に包んだ。近くの住民らも懸命に救助したが、33人の死亡が確認された大惨事となった。

 京都府警によると、社内外の従業員ら計74人がいたビルに午前10時半ごろ、男が1階の入り口から侵入してきた。

 「死ね!」

 男が、手にしていたガソリンのような液体を1階にまいて火をつけると、「ドーン」という爆発音とともに炎が立ち上り、周囲は黒煙に包まれた。近くで仕事中だった男性(22)は「爆発音が2、3回、聞こえた。炎があっという間に広がり、3階までのすべての窓から火が噴き出していた」と話した。