水路に転落して負傷し、岸に上がれなくなっていたお年寄りを救助したとして、長崎県警大村署は2日、県立大村高校(同県大村市)の生徒3人に感謝状を贈った。

 3人はいずれも普通科3年で18歳の馬場一聡(ひでと)君、原大和(やまと)君、秀島青(はる)君。

 10月13日の日曜日午前、学校で大学入試の模擬試験があった。3人は午後も学校で勉強するため、スーパーへ昼食を買いに行った。学校に戻ろうと大村市久原1丁目の坂道を自転車で走っていた午後0時半ごろ、「誰かー」と小さな声を原君が聞いた。

 見ると、水位がくるぶしほどの水路(深さ約1.8メートル)の中に、顔を血だらけにした高齢の女性がいた。3人は自転車を放り出して、秀島君が水路に入って女性を持ち上げ、馬場君が引き揚げた。女性は近くに住む78歳で、自宅まで送った。骨折や裂傷で約2週間入院したという。