新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国の今年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比24%減(年率換算)に落ち込む、との予想を米金融大手ゴールドマン・サックスが20日まとめた。JPモルガン・チェースも18日時点で4~6月の米成長率をマイナス14%と予想するなど、米銀大手は相次ぎ経済見通しを引き下げており、景気後退入りが確実視されつつある。

 米政府が現行方式でGDPを集計し始めてから、四半期ベースでもっとも成長率が低かったのは1958年1~3月期のマイナス10%。リーマン・ショック直後の2008年10~12月期でもマイナス8.4%だった。ゴールドマンはこれらを上回る、急激な景気後退に陥る恐れを指摘している。失業率も9%まで悪化するとみている。