富山市教育委員会は22日、市立神明小学校の10歳未満の児童3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも15日に感染が確認された男児と同じクラスで、21日には担任の20代の女性教諭の感染も明らかになっている。同小では13日から臨時休校中だが、4月6日の始業式と8~10日に臨時休校に向けた登校日を設けており、市保健所は「この間に感染が広がり、クラスター(感染者集団)が発生した」として経緯などを調べている。

 文部科学省によれば、小中学校でクラスターが確認されたのは初めて。

 同市教委によれば、新たに感染が確認された児童は男児1人と女児2人で15日に確認された男児を含め、いずれも無症状。教諭も発熱などの症状はあるが軽症だという。

 同市の市立小中学校では、3月3日から新型コロナの感染防止のために一斉休校に入ったが、3月16日に再開。その後4月1日に「市内では児童や生徒の感染が確認されていない」などとして新学期から予定通りスタート。だが7日に市内の中学校で生徒の感染が確認され、翌8日、13日から再び一斉休校の措置をとると発表した。

 8~10日は再度の休校に向けて教科書配布などの準備期間として登校を認め、感染が確認された児童はいずれも登校していたという。

 富山県内の感染者は22日夕方時点で141人となっている。(田添聖史)