北海道の大雪山国立公園にある十勝岳(2077メートル)の登山道脇に、石を並べて「つちのこ」と書いた文字があることが分かり、環境省が今月中旬、文字を解体した。

 同省東川管理官事務所によると、今年3月ごろ、航空写真に「つちのこ」と読める石文字があると、インターネット上で話題になった。同事務所が今月、現地を調査したところ、山頂に向かう登山道から約2メートル離れた場所に石文字を確認した。文字一つの大きさは約1メートルだった。

 同事務所は自然公園法第20条が禁じる「土地の形状を変更すること」に該当するとして、文字を解体、原状回復した。同事務所は「自分が来た証しを残すようなことはせず、ありのままの自然を楽しんで欲しい」と呼びかけている。(本田大次郎)