安倍晋三首相は17日午前、検査のため慶応大学病院(東京都新宿区)に入り、約7時間半滞在した。首相周辺は「夏期休暇を利用して休み明けの体調管理に万全を期すため、日帰り検診を受けている」と説明している。

 首相はこの日午前10時すぎに東京・富ケ谷の自宅を出発。同30分ごろ同病院に入り、約7時間半後の午後6時過ぎに病院を出て自宅に向かった。病院関係者によると、首相が6月に受診した人間ドックの追加検査だという。自宅に到着した際、記者団から「体調はいかがですか」と質問が飛び、首相は「お疲れさま」とだけ答えた。

 首相は例年、お盆の時期に地元・山口県下関市に帰省したり、山梨県鳴沢村の別荘を訪れて静養したりしているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて見送っている。官邸幹部によると、首相は現在のところ18日まで公務を入れていないという。

 安倍首相の体調をめぐっては、一部週刊誌などで健康を不安視する報道があり、菅義偉官房長官は今月4日の記者会見で「まったく問題ないと思う」と体調不安説を否定していた。