東京五輪聖火リレーの中止検討を表明している島根県は25日、聖火リレーに関して大会組織委員会と結んだ協定の内容と異なることを組織委に求められているとして、是正を求める催告書を組織委に送った。県関係者が明らかにした。リレー中止には協定解除が必要で、手続きを進めた形だ。

 県関係者によると、催告書で、離島における車両手配や聖火ランナーの輸送▽トーチの回収作業などが、本来組織委員会が担うべきなのに県に費用負担などが求められていると指摘。3月下旬までの約1カ月間で是正することを求めている。

 県は聖火リレーに向け、2021年度一般会計当初予算案に警備費など約7200万円を計上した。リレー中止を決めた場合、協定を解除すると共に、予算の執行を停止する。