25日午後4時45分ごろ、東京都大田区久が原2丁目のプラントメーカー「日本テクノ」の作業場で爆発が起きた。東京消防庁によると、工場にいた40代の男性が死亡し、80代の男性がけがを負った。警視庁池上署などが原因を調べている。

 爆発があったのは5階建てビルの1階部分にある作業場で、衝撃でシャッターや鉄の扉が吹き飛び、ガラスが割れた。火災は発生しなかった。ホームページなどによると、同社は「水素・酸素混合ガス」を作る装置や水の殺菌機器などのほか、化粧品などを製造・販売している。関係者によると、爆発があった1階の作業場でこうした商品の実験などをしているという。

 近くに住む50代の男性は「ドン」という大きな音を聞いて、家から外に出た。周囲を見回すと、日本テクノ社のビルから白い煙が上がっていた。しばらくすると、救急車が駆けつけ、ぐったりした様子の男性を搬送していったという。同社では過去にも社員らがけがをする爆発事故があったといい、男性は「事故を繰り返すのは困る。安全を徹底してほしい」と話した。

 現場は都営地下鉄浅草線の西馬込駅から南西に約800メートルの住宅街。