東京五輪の大会組織委員会は1日、4月27日に鹿児島県奄美市と霧島市であった聖火リレーに関わっていた自治体職員ら計6人が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。

 同県では4月27、28両日、リレーが行われた。組織委によると、奄美市では20代と30代の市職員2人を含む3人、霧島市では市職員3人の感染が確認された。6人ともそれぞれの市で交通整理にあたっていた。

 奄美市では、市内の接待を伴う飲食店で9人が感染するクラスター(感染者集団)が発生。今回、このうちの2人が聖火リレーに関わっていたことがわかった。霧島市の3人は市内の別々の場所で業務に従事しており、市民らとの濃厚接触などはないという。

 組織委は自治体などに対し、感染症対策ガイドラインの順守徹底を改めて呼びかけたといい、「安全・安心な聖火リレーの実施に向けて必要な対策を講じていく」としている。(斉藤佑介