新型コロナウイルスのワクチンで、1回目の接種を終えた医療従事者が4月30日時点で約258万人に達し、対象者(約480万人)の半数を超えた。首相官邸のホームページで6日に公表した接種状況をまとめたデータで分かった。

 データは都道府県から報告された人数を集計したもので、実際はさらに接種が進んでいる可能性がある。ワクチンは1人2回打つことになっており、医療従事者への接種は2月から先行して始まった。

 データによると、医療従事者のうち、1回目の接種を終えたのは257万9922人。都道府県別では、東京都が最多で25万1192人。次いで、愛知県が15万5262人、大阪府が13万8627人となっている。2回目の接種を終えたのは104万2998人で、対象者の約22%となっている。

 一方、4月12日から始まった65歳以上の高齢者約3600万人を対象とした接種は、今月5日時点で21万3925人が1回目の接種を終えている。(小野太郎)