8日午前に札幌であった男子マラソンは、出場した106選手のうち30人が途中棄権する過酷なレースとなった。

 スタートした午前7時の気象条件は気温26度、湿度80%で前日の女子マラソンの時とほぼ同じ条件だったが、10キロも行かずに2人の選手が走るのをやめた。有力選手でも2時間6分台の記録をもつベケレ(バーレーン)が15キロまでもたず、前半は一時、先頭を引っ張ったドナシメント(ブラジル)は25キロ過ぎで倒れ込んだ。

 曇りがちで、日差しはさほど強くなかったが、氷を帽子の中に入れたり首筋に当てたりと多くの選手が暑さと格闘した。