2回戦突破のカギは 明徳義塾と明桜の両監督に聞く
羽賀和紀、井上怜
2021年8月21日09時00分
【高知】第103回全国高校野球選手権大会で、明徳義塾は9日目の22日、第1試合で明桜(秋田)との2回戦に臨む。明徳義塾の馬淵史郎監督(65)と明桜の輿石重弘監督(58)に、相手チームの印象や意気込みを聞き、紙上対談の形でまとめた。(羽賀和紀、井上怜)
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――相手校の印象は
馬淵 投手の風間君が力強い。ビシッと来た角度の外角低めは打てない。中軸の石田一君、真柴君の前には走者を出したくない。
輿石 そつのない、負けない野球をする高校野球のお手本のよう。投手、打者としてもすばらしい代木君を警戒しています。
――チームの状況は
馬淵 悪くないが、雨天続きで狭い場所での練習が続いたことが心配。エース代木は1回戦で調子が悪かったが復調すると思う。
輿石 なかなかグラウンドで練習はできていないが、悪くない。特に気持ちのコンディションがしっかりできていると思います。
――チームの売りは
馬淵 傑出した選手はいないが、欠点もない。しっかり守って、守りからリズムを作り、少ないチャンスをものにするチームです。
輿石 技術的なことではなくて、わたしも選手もともに寮生活をしているので、絆やチームワークはどこにも負けないです。
――理想の試合展開は
馬淵 ロースコアの試合になる。風間君ほどの球威があれば、ガンガン打つのは難しい。なんとか食らいついていきたい。
輿石 風間が無駄な走者を出さず失点を最小限にとどめ、終わってみたら6対0で勝っていた、そんな試合ができれば。
――次戦への意気込みを
馬淵 両方とも一つ勝ち、甲子園の雰囲気にも慣れた者同士の試合。うちは明徳の野球をやるだけ。良い試合をしたい。
輿石 相手は強豪校ですが、どこであろうと自分たちの持てる力をしっかり出し切るということのみに集中していきたい。