東京五輪・パラリンピックが閉幕し、これから検証が始まる。大会経費は招致時の想定から膨張。新型コロナの影響でさらに追加コストがかかったが、収入は減り、巨額の赤字が確実視されている。結局どれだけの税金が使われたのか。全容はまだ見えない。(前田大輔、岡戸佑樹、伊藤嘉孝)

 総額7340億円。

 2013年の招致時に、東京都が示した開催経費の見積もりだ。アピールしたのは「コンパクト五輪」だった。だが、現時点での大会経費は1兆6440億円。8年で2倍超にまで膨らんだことになる。