奈良のシカ、レジ袋を食べて死亡 過去4カ月で9頭

Deer in Nara Park

画像提供, Getty Images

画像説明, 奈良公園のシカ

日本の奈良公園に生息するシカがレジ袋を食べ、過去4カ月に9頭が死亡したと、動物愛護団体が訴えている。

奈良の鹿愛護会によると、今年3月から6月に死亡したシカ14頭のうち9頭の胃の中から、レジ袋や食べ物の包装用ビニールなどの塊を見つけたという。

そのうち1頭の胃からは4キロ以上ものごみが見つかった。

観光地として有名な奈良には1200頭以上のシカが生息し、自由に歩き回っている。「奈良の鹿」として国の天然記念物に指定されており、法律でも保護されている。

特に奈良公園に生息している個体が多く、観光客は園内で売っている鹿せんべいを与えることができる。鹿せんべいには砂糖が入っておらず、ビニール袋にも入っていない。

しかし、一部の観光客が鹿に人間のお菓子などを与えているとみられている。

奈良の鹿愛護会の丸子理恵さんは共同通信の取材に対し、観光客が捨てていく食べ物の包装用ビニールやレジ袋をシカが見つけ、その匂いから食べ物だと思って食べてしまうと説明した。

愛護会はツイッターで、死んだシカの胃から出てきたビニールの塊を公開し、公園にごみを捨てないよう呼びかけた。

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レジ袋などを食べたシカは胃がふさがってしまい、栄養不足で死んだとみられている。

10日にはボランティアが奈良公園内を清掃し、31キロものプラスチックごみを回収した。

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奈良県庁はシカの死亡事例について調査を始める予定。また、奈良公園に、シカに認められた以外の食べ物を与える危険性を訴える看板を設置する計画もあるという。