【米大統領選2020】 トランプ氏、選挙に不正なしと報告発表した政府高官を解任とツイート

Donald Trump shakes hands with Chris Krebs

画像提供, Reuters

画像説明, 解任されたクレブス長官(右から2人目)はトランプ氏によって任命されていた

ドナルド・トランプ米大統領は17日、今回の米大統領選はアメリカ史上「最も頑健」なもので、大規模な不正はなかったという政府報告書を発表した政府高官を、「解任した」とツイートした。

米大統領選の公平性をめぐる調査は、米国土安全保障省のサイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(CISA)の調査委員会が行ったもの。「投票システムが票を削除したり、紛失したり、変更を加えたり、あるいは何らかの方法で不正アクセスを受けたといった証拠はない」と、同委員会は12日に発表した。

そのCISAのクリス・クレブス長官についてトランプ氏は、投票の公平性をめぐって「きわめて不正確」な発言をしたとし、職務を「終了させた」とツイートした。

解任されたクレブス氏は2018年11月に、トランプ氏に任命された。そのトランプ氏に解任されると直ちにツイッターで、「仕えることは光栄だった。我々はきちんとやった。今日を防衛し、明日を確保しよう。#2020年を守ろう」と書いた。

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Presentational white space

米大統領選では、各州に割り当てられた選挙人計538人のうち、過半数270人以上の票を獲得した候補が当選する。バイデン氏は今月7日の時点で279人を、さらに13日未明の時点で計306人を獲得する見通しとなり、当選確実となった。

しかし、トランプ氏は圧勝したのは自分だと主張し続け、各地で大規模な選挙不正があったとして法廷闘争を展開している。しかしその訴えのほとんどは棄却されている。

CISAはウェブサイト上で、大統領選に関するさまざまなうわさを検証し否定しており、それもトランプ氏の怒りにつながったと言われている。このウェブページでクレブス氏たちが検証し、否定している選挙不正についての偽情報の多くは、トランプ氏自身が拡散しているもの。

CISAのブライアン・ウェア副長官はすでに先週、ホワイトハウスの要請を受けて辞任している。

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解任される少し前、クレブス氏はツイッターで、複数の州で投票機が票に細工し、得票が減ったというトランプ氏の主張を否定する内容を投稿していた。

クレブス氏は、「念のため。投票の仕組みが細工されたという主張については、選挙の公平性に関する専門家59人が全員、『我々が把握しているすべての主張は、根拠なしと否定されたか、技術的に道理に合わない内容だ』との意見で一致している。#2020年を守ろう」とツイートしていた。

クレブス氏はほかにも、選挙法の専門家が書いた「投票機に関する突拍子もなければ根拠もない主張を、リツイートしないように。たとえそれが、大統領によるものでも」というツイートを、リツイートしていた。