子供訪ね住居侵入で起訴の豪男性、日本で有罪 共同親権訴え

画像提供, Reuters

画像説明, 東京地裁前で語るスコット・マッキンタイヤ氏

子供を訪ねて、義理の両親が住むマンション共用部分に侵入したとして、住居侵入罪に問われた日本在住のオーストラリア人男性が15日、東京地裁で懲役6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

豪民放SBSのサッカー・ジャーナリストだったスコット・マッキンタイヤ氏は昨年11月、義理の両親が暮らすマンションの共用スペースに侵入したとして逮捕された。

家族との関係が破綻した5月以降、子供に会っていなかったという。

日本は先進国としては珍しく、父母が婚姻していないと、共同親権が認められない。

「文明社会の一員になってほしい」

マッキンタイヤ氏は、不法侵入について謝罪。10月に日本を襲った台風19号「ハギビス」の後、子供たちが無事だったかを確かめたかったと話した。

妻について、現在11歳と8歳の子供を誘拐し、連絡を取れなくしたと非難している。

一方、マッキンタイヤ氏の元パートナーは、同氏に暴力を振るわれたとしている。同氏はこれを否定している。

同氏は逮捕から裁判まで1カ月以上勾留された。照明がついたままの部屋に閉じ込められ、風呂は不定期にしか入れなかったという。

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判決の言い渡しで、東京地裁の多田裕一裁判官は、「この刑は軽いものではない」と述べた。

一方、「侵入場所は共用スペースで、無理やり押し入ったわけでもない。前科もなく、二度と同じことはしないと法廷で誓った」として、情状を酌量した。

判決後、マッキンタイヤ氏は「私や他の親たちは、日本が文明社会の一員となり、共同親権のシステムを導入してほしいと願っている」と語った。

「私は、声を上げられない誘拐された子供たちに代わってここにいる。現代社会はこうあるべきではない。子供には2人の親が必要だ」