10月25日、豪ゴールドコーストにあるテーマパーク「ドリームワールド」で起きた事故で、4人の来園者が死亡した。
この事故を受け、10月10日に投稿されていた「ドリームワールド」の来園者レビューが話題になっている。レビューは、このテーマパークの運営上の問題点について指摘している。
このFacebook投稿には、訪れた際に5つものアトラクションが運営上の問題点を抱えていたことが記されている。そして、「いつか深刻な事態が起こるのではないかと思います。誰かが怪我をするか、もしくは命を落とすのではないでしょうか」という一文で締めくくられている。
昨日、私たちは子供たちとドリームワールドに行きました。「タワー・オブ・テラー」の上の方までたどりつきそうになった時「申し訳ありません。運営上の問題が発生しました。点検のため待機しています」というアナウンスがありました。他の二つアトラクション、「パス・イン・ブーツ」と「ワイプアウト」も、点検が必要な状態でした。
「クロー」というアトラクションに乗りましたが、降りた後、子供に、空中にいるときにバックルが取れそうになったと言われました。係員にはこのことを伝えましたが、話を聞いてもらえませんでした。
マネージャーのマイケルという人にも伝えたところ、点検すると言ってもらえましたが、それでも人を乗せ続けていました。マイケルにもう一度話をしに行きましたが、ベルトのバックルは安全を強化するために追加されたものなので、外れたとしても安全なのだと言われました。
でも、ベルトを追加したのには理由があるはずです。別の「ログ・ライド」というアトラクションも壊れていると言われました。信じられません。それで、テレビ局に電話をしたら、興味を持ってくれました。
私は年間パスのために、400オーストラリアドル(約3万2千円)を払いましたが、5つものアトラクションで運営上の問題があるなら、お金を返して欲しいです。いつか深刻な事態が起こるのではないかと思います。誰かが怪我をするか、もしくは命を落とすのではないでしょうか。
トレイシーのレビューはFacebookだけではなく、RedditなどSNS上で広く拡散され、ドリームワールドの安全対策の甘さについての議論を巻き起こしている。
豪ABCニュースによると、ドリームワールドのスタッフが所属している労働組合(Australian Workers Union)が、施設の設備と運営のあり方について、昨年すでに懸念を表明していた。しかし、組合が懸念を表明した設備の中に「サンダー・リバー・ラピッズ・ライド」は含まれていなかった。
26日の記者会見で、地元クイーンズランド警察は「サンダー・リバー・ラピッズ・ライド」が点検に入るような話は聞いていなかった、と話した。また、助かった人がいたのは「奇跡」だと話した。
地元クイーンズランド警察によると、犠牲になった4人は、川下りのアトラクション「サンダー・リバー・ラピッズ・ライド」のいかだに乗っていた時に投げ出された。
6人乗りのいかだには4人の他に、10歳の男の子と13歳の女の子が乗っていたが、二人はかろうじて助かった。