「世界中が危機感であふれている毎日です。おうちで過ごす時間が増えたみなさんと料理で繋がることができたらと思い《料理リレー》を試みたいと思います」

新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出を自粛し、自宅で料理をする機会が増えた人たちに役立ててもらおうというこの試み。「料理リレー(#料理リレー2020または#cookigrelay)」は、フェイスブックやインスタグラムでどんどん広まりました。5月6日には、SNS上でのレシピ投稿はいったん終了となりましたが、このたび、便利なレシピ検索機能が付いたwebサイト「料理リレー2020レシピ集」がオープンしました。

料理研究家の脇雅世先生と娘さんのパティシエであり料理家の加藤巴里さんが発起人となってスタートした料理リレー。1人が交流のある料理家やシェフ2人を紹介していくリレー方式で、バトンパスされた料理家たちが、家にある身近な食材で作る簡単レシピを紹介しています。

「わざわざ買い物に出なくて済む料理作りのヒントになれば幸いです。料理を生業とする私たちから、ご覧いただいたみなさんがハッピーになることを願って」と、先頭の脇さんが紹介したのは、お子さんと生地をこねたり家族が料理を一緒に楽しめる、イーストもオーブンも使わずフライパンで焼けるピザのレシピです。

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脇さんのバトンを最初に受けた娘さんの加藤巴里さんが紹介したレシピは、「母が体調の悪いときによく作ってくれた <風邪ひきさんのための魔法のスープ>をアレンジしたもの」。

この取り組みに賛同して、レシピを寄せている料理家やシェフたちは、現在は約2500名ほど。「オテル・ドゥ・ミクニ (Hôtel De Mikuni)」の三國清三さんもそのひとりです。

また、先月『婦人画報』2020年5月号で初夏におすすめのマリネレシピ全12品を教えてくださった料理家ワタナベマキさんは、“我が家の大定番”「重ね蒸し」を投稿しています。

脇さんは、この試みを通して「発信する方と見る方、双方の反響が大きい」と感じているようです。「始めたころには思ってもいなかったことでした。見えない敵にみんなで力を合わせて立ち向かっていくような連帯感を感じています。料理を通してたくさんの方とつながれる喜びは大きいです」。

リレーにはゴールがありますが、どんなゴールを想定されているのでしょうか? 「私の理想としては新型コロナウイルスが鎮静化し、みなさんがいつもの「フツウ」に戻って、料理リレーは自然消滅する。でも これらのレシピはみなさんの生活のなかで生き続ける」と脇さんは語ります。

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※「料理リレー」は5月6日で料理の投稿はいったん終了となりました。投稿されたレシピは上記のInstagramやfacebookでも引き続き公開されていますが、このたび、webサイトでもご覧いただけるようになりました。

料理リレー2020レシピ集

「こんなに素敵なレシピが埋もれてしまわないように……」と、レシピの検索機能も付いたまとめサイトができました。ぜひご活用ください。