生物学が立証、バンドで最重要なパートはベースだった

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生物学が立証、バンドで最重要なパートはベースだった

脳科学耳の構造が鍵なのです。

バンドやろうぜ!と声をかけられて、あなたが手にするのは花形のギターでしょうか? それともリズム隊として縁の下で支えるドラム? はたまたバンドの中心であるボーカル弦がギターより少なくて簡単そうだからベースにしようかな……なんて方もいるかもしれません。

どれかが欠けると物足りない音になり、どれもがバンドにとって重要なパートです(もちろん例外はたくさんあります)が、科学の力によりバンドで最重要なパートはベースだということが証明されたそうです。

NMEの記事によると、科学ジャーナル誌のサイトPNASにて、“なぜ低音の楽器がリズムを刻むと優れた時間認識になるのか、低音域がそれを説明する”といった趣旨の研究報告が掲載されました。

ベースが最重要だとする根拠は、人間の脳が低音で流れるリズムに気付きやすく理解しやすい構造になっているからとのこと。そのため、聴衆が手や足でリズムをとったり踊ったりするのは、ギターやドラムの高音よりも、実はベースが刻むリズムに合わせて行っているそうです。

これは耳のモデルから渦巻管の力学で得られた研究結果を平たく言うとこうなります。

耳の構造的に低音域は脳に届きやすいため、リズムをとらえやすく、その上にメロディーを奏でるのに適した高音域が乗っかると音楽が成立します

ほかにもScienceDailyが報告したイリノイ州のノースウェスタン大学の研究では、ベースを聞いた聴衆は力と自信が湧いてくると感じる効果があると発表しています。

もしバンドでお客さんをノリノリにさせたいのであれば、1,000人編成のバンドを組んで、メンバー全員がベースを弾くのが最強ってことですかね……?
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image: Mike Coppola / Getty Images
source: PNAS, ScienceDaily via NME

岡本玄介