これで安心して買えます。
近日Mac業界を賑わせている、MacBook Proの発熱問題。これはCore i9プロセッサを搭載した15インチ(2018年)モデルにおいて、発熱が原因でプロセッサのクロックが低下し、パフォーマンスも下がるというものです。条件によっては2017年モデルよりも動画エンコードに時間がかかる…なんて報告も登場していますね。
しかーしそんな状況を重く見たのか、Apple(アップル)はこの問題に対して公式に謝罪。本日、MacBook Proに対して問題を解決する、macOS High Sierra 10.13.6 追加アップデートを配信しました。以下に、Appleから受け取った声明を一部抜粋しますね。
MacBook Pro (2018) 向け追加アップデートについて
様々な作業負荷による広範囲な性能テストを実施した結果、新しいMacBook Proのファームウェアにあるべき、あるデジタルキーが欠けていることが明らかになりました。これはMacBook Proの熱管理システムに影響をおよぼし、高い熱負荷がかかった状態においてクロックスピードを低下させる可能性があります。このバグの修正は本日リリースされたmacOS High Sierra 10.13.6 追加アップデートに含まれており、該当するアップデートが推奨されます。新しいシステムで最適な性能に達しない経験をされたお客様にはお詫びを申し上げます。Appleのウェブサイトに掲載している性能評価の結果に示すとおり、新しい15インチMacBook Proでは前モデルと較べて最大70パーセント高速、またTouch Bar搭載の新しい13インチMacBook Proでは最大2倍の処理能力を期待していただけます。
(※太字は編集部が付けました)
というわけで、追加アップデートの配信と、以上のような表明という形この問題は収束することになりました。
あるデジタルキーが何なのかは、詳しいところの説明はなし。しかしこの問題の原因は、CPUに供給する電源を制御するボルテージ・レギュレータ・モジュール(VRM)のプログラムにあるのではと指摘されており、ソフトウェアアップデートで修正できると言われていました。その通り、今回アップデートで修正された形になります。
このアップデートによって、Appleが当初打ち出していた15インチMacBook Pro 2018年モデルでは最大70%、13インチモデルでは最大2倍も向上したとされるパフォーマンスが、ようやく安心して体験できるわけです。
アップデートは2018年モデルのみに向けて配信されるようで、私の2017年モデルではアップデートは確認できませんでした。しかし最新マシンに飛びついたMacファンは、ようやく一安心といったところでしょうか。