先日、国内で観測史上最高気温が報じられたギリシャ。その日は24時間のうちに国内で80件以上の山火事の発生が確認されていて、今週さらに記録的熱波が続くと見込まれています。
8月2日(月曜日)、ギリシャ東部にあるLangadasの街では気温47.1度(ちなみにEU圏内の観測史上最高気温は1977年アテネの48度)、アテネは45度、その他地域でも45.6度〜46.2度が記録されました。
ヨーロッパの地中海各国で複数確認されている山火事は、熱波により勢いを増しています。なぜ、このような事態が起きるのか説明するうえで、気候変動危機は切り離せないものとなっています。
化石燃料を燃やすことで大気中の二酸化炭素が危険なまでに大量発生し、極暑を引き起こしています。このことが森林での大規模な山火事を発生させる引き金となり、ギリシャのような地域では(今回だけでなく2018年にも死者が出るほどの)山火事を経験しています。
熱波だけでなく、1998年〜2012年に地中海東部で起きた深刻な干ばつも、2016年の研究によれば気候変動により悪化した状況と考えられています。同地域での干ばつはさらに今後数十年のうちに深刻化することが予測されています。