コーティング・クリーニング
更新日:2015.01.05 / 掲載日:2015.01.05

車のエアコンが臭くなる原因は?匂いを取る方法・対策について解説

車のエアコンが臭くなる原因は?匂いを取る方法・対策について解説

車のエアコンを久しぶりにつけると、何だか臭いというような経験をした方もいるのではないでしょうか?春や秋は過ごしやすい気候でエアコンをあまり使わないでしょうから、夏や冬の初めに起きやすい現象かと思います。

そこで今回は、車のエアコンが臭くなる原因やその対処法、匂い対策などを紹介していきます。

車のエアコンが臭くなる原因は?

エアコンの匂いの原因はズバリ「カビ(雑菌)」です。車でタバコを吸う方はタバコが原因となる場合もありますが、一般的に起こりやすいのがカビによるものです。

家のエアコンの室外機から水が滴っているのを見たことあるかと思いますが、カーエアコンも同じ状態になります。エアコンをつけている時は、外気との温度差で水滴が発生します。車を駐車してエンジンを切れば、エアコンの部品であるエバポレーターがびしょ濡れの状態で、湿った暗い場所にそのまま放置されることになります。

そうすれば当然、カビや雑菌が発生してしまうのです。車の駐車・保管状況によって、カビが発生しやすいかどうかは大きく左右されることになります。

車を買ったディーラーに、“買ってから1年も経たないうちにエアコンの匂いが臭いんだけど!”と文句を言っても、ディーラーが困ってしまうのでやめましょう。

なぜかというと、「買ってから1度しか着ていない服を、洗って部屋干ししたら臭くなったから、買った店に文句を言いにいった」と同じような事を、ディーラーに言っているのと変わらないからです。

つまり、車のエアコンが臭くなるのは使い方次第で誰しもがありえることで、持ち主が対処しなければならない問題なのです。

車のエアコンの匂いを放置するとどうなる?

車のエアコンの匂いを放置するということは、カビだらけのエアコンによって、車内中にカビの胞子をまき散らしているようなものです。

“臭いからいやだ”といった気持ち的なことだけではなく、気管支ぜんそくやアレルギーなど、様々な症状を引き起こす原因になる可能性があります。ですので、エアコンが臭いと思ったら早めに対処する必要があります。

車のエアコンの匂いを取る方法・応急処置について

お出かけ前にエアコンの匂いが気になることもあるでしょう。そこで、匂いを消すための応急処置について以下で説明します。

暖房をつける

すぐにでも匂いをどうにかしたい場合は、暖房をつけて対処するのがおすすめです。手順としては、

1.エアコンのスイッチを切る
2.暖房運転で一番強い強風にする
3.そのまま匂いが無くなるまで待つ の3点です。

これで、エアコン内部で発生したカビの匂いを取り、水分を蒸発させます。早いと1分~2分で改善するようなので、気軽に行うことができます。 また、時間があるならば、出かける前に5分~10分ほどそのまま放置すると良いでしょう。

カーエアコン用のスチーム消臭剤を使用する

時間に余裕がある場合は、カー用品店でカーエアコン用のスチーム消臭剤を購入しましょう。商品の大まかな使い方としては、

1.助手席の足元に商品を置く
2.エアコンをONにして説明書の通りに設定する
3.10分ほどそのまま放置
4.終わったら窓を開けて換気する の4点です。

3分ほど換気すればいいようですが、そのまま乗車するには気分が悪くなる方もいるようです。そのため、夕方実施して一晩おくのがおすすめです。

しかし、エアコンフィルターのない車では、スチーム洗浄剤の効果があまり感じられません。その場合はエバポレーターの洗浄が一番効果的でしょう。

車のエアコンの匂い対策について

真夏の炎天下で駐車する場合は、エバポレーター内も暑くなってカビは発生しにくい状況です。

しかし、エアコンをつけて走行していて、夜にエンジンを切る時や、ガレージなどの暗所に車を駐車する場合、エバポレーターは水分がある状態で放置されてしまい、カビが発生しやすい状況下に置かれてしまいます。

そんなとき、車のエンジンを切る前に上記で説明した応急処置と同様、温度の高い状態で強風運転することで、内部を乾燥させることができます。しばらくすると、吹き出し口から出てくる風に湿り気がなくなってきます。10分も行えば安心でしょう。

盗難などの心配がない場所でしたら、助手席の窓をほんの少し開けておくと、室内に湿気が充満することを防げます。ですが、青空駐車の場合は盗難や雨の心配などがあるため、あまりおすすめできない方法です。

車のエアコンの匂いに対処するその他の方法

最近の車にはエアコンフィルターがついており、それを交換することで匂いが劇的に改善するようです。フィルターはカー用品店で売っていますし(光触媒エアコンフィルターは、洗って繰り返し使える)、説明書を見れば自分で交換もできます。

また、カーエアコン洗浄スプレーも市販されています。最近では、ネットでフィルター交換作業や内部の洗浄方法、作業工程などを動画で見ることができるので、素人でもチャレンジできそうです。

自分ではどうにもならない・自信がない場合はプロに任せるとよいでしょう。

まとめ

今回は、車のエアコンが臭くなる原因やその対処法、匂い対策などを紹介しました。

エアコンの匂いの原因は、一般的にはカビだと言われています。外気との温度差で水滴が発生し、エバポレーターという部品が濡れた状態になります。これを湿った暗い場所にそのまま放置してしまうとカビが発生してしまいます。

匂いを取る応急処置には、暖房をつけて水分を蒸発させるか、カーエアコン用のスチーム消臭剤を使用する方法があります。また、エアコンフィルターの交換も忘れずに行いましょう。

エアコンにカビが生えてしまうと、余分な労力や費用が発生してしまいます。そうならないためにも、車のエンジンを切る前に暖房を付けて内部を乾燥させるか、助手席の窓を少し開けて風通しを良くするなどして、日頃から対策するとよいでしょう。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ