消防隊員8人、夜勤中にオンラインゲーム 宝塚市が処分

2021/03/16 18:40

宝塚市役所=宝塚市東洋町

 宝塚市消防本部の夜間勤務中、男性隊員8人がオンラインゲームで遊び、後輩へのパワーハラスメントもあったとして、同本部は16日、主導していた45歳と35歳の消防司令補2人を減給、停職などの懲戒処分にし、31~36歳の消防司令補ら6人を訓告処分にしたと発表した。懲戒の2人は20キロ超の通勤距離がある後輩に対して自転車で通わせ、1人は日頃から後輩を「ブタ」と呼んで侮辱していたという。処分は15日付。 関連ニュース 長すぎるお昼休み 職員7人を懲戒処分 警察署長が勤務中にスノボ 同僚女性署員と 半強制的にオンラインゲーム参加、後輩に暴言浴びせる 宝塚市消防隊員を処分

 同本部によると、8人は2019年5月から約1年4カ月にわたり、夜間勤務中に休憩時間を超えてスマートフォンのゲーム「PUBGモバイル」に興じて公務を怠ったとされる。ゲームは、輸送機から戦場へ降り立った100人が、生き残りをかけて戦う内容。
 通報メールが市に届いて判明し、調査で消防司令補2人の主導とパワハラも発覚。休日にロードバイクレースに出場させたりトレーニングに付き合わせたりし、用事を理由に断ると自宅まで確認に行くなどしていた。業務ミスの回数分だけ肩をたたくなどしていた。
 懲戒処分は、45歳の消防司令補が減給10分の1(3カ月)、もう1人が停職(1カ月)と2階級降任。また、管理監督責任を問い、上司の消防長ら7人を文書厳重注意とした。
 消防本部の石橋豊消防長は「職員の自覚や緊張感、責任感が足りなかった」と謝罪。「全職員の面談や研修を徹底し、再発防止に取り組む」とした。

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