赤羽国土交通相とオンラインで意見を交わす観光関連業界の参加者ら(京都市下京区)

赤羽国土交通相とオンラインで意見を交わす観光関連業界の参加者ら(京都市下京区)

 赤羽一嘉国土交通相は6日、新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境にある京都の観光関連事業者とオンラインで意見交換を行った。全国一斉停止中の観光支援事業「Go To トラベル」について、赤羽氏は「時期ははっきり申し上げられないが、感染拡大防止をしっかりするという新しい形で再開する方向。すべての観光関連事業者がそのスタートラインに立てるよう、頑張っていきたい」と語った。

 門川大作京都市長のほか、旅館、ホテル、公共交通など業界団体関係者が下京区のホテルに集まり、インターネットを通じて赤羽氏と意見を交わした。西脇隆俊京都府知事もリモート参加した。

 会議は冒頭のみ公開され、赤羽氏が「『Go To トラベル』の再開に向けて京都からも要望を寄せてもらいたい。来たるべき時、観光事業を継続できないようなことがないようにしたい」と話した。

 門川市長は「1年間に及ぶ新型コロナとそれに伴う緊急事態宣言の下で、京都の公共交通、タクシー、旅館、ホテル、飲食業は危機的な状況だ。施策の推進をお願いしたい」と訴えた。

 近畿運輸局によると、参加者からは、緊急事態宣言解除後に「Go To」を速やかに再開することなどを求める声が上がったという。