MakeUseOf:時間が十分にあるという人は、おそらくほとんどいないでしょう。そのことを念頭に、好きなことをするための追加時間を1日1時間「手に入れる」方法をいくつかご紹介しましょう。

すべてのアイデアを採用する必要はありませんが、多く取り入れるほど有意義に過ごせる時間も増えるはずです。

自分に必要な時間を「作り出す」ためには、大切なことに費やすスペースを作るため、Michael Heppell氏の言葉を借りると、「片付ける」ことが必要です。以下の提案はまさにこれを成し遂げるために役立ちます。

5行ルールを採用する

メールの最後に「Why is this email 5 sentences or less(なぜこのメールは5行以下なのか?)」という署名を目にすることがあるかもしれません。これは、拡大しつつあるfive.sentenc.es運動、すなわち「受信者や題目にかかわらず、すべての返信メールを5行以下の内容におさめるという個人的な方針」の一環です。

最近の事務仕事ではたいてい、社員はメールを読んだり返信したりすることに相当の時間をさく必要があります。自分から5行ルールを採用することで(また可能であれば、組織全体で採用することで)、メールを短くまとめて時間を節約し、素早く返信できます。

タスクをタイムブロッキングする

タイムブロッキングというテクニックがあります。これは、1日中物事にバラバラに取り組むのではなく、ある特定のタスクや問題に費やすために一定の時間を確保しておくことです。

タスクをバッチ処理するこのテクニックは、注意の矛先を変える回数を減らすことで生産性を向上し、少しの努力でたくさんの時間を節約できます。

以下にいくつかの例をあげましょう。

・電話をかけたり受けたりする時間帯を決めてしまう。

・日中メールに返信する時間は1時間に制限する。

・断片的に取り組むのではなく、その1つのタスクに費やすためにまとまった時間を確保する。

・雑用は毎週まとめて1度に処理する。

目覚ましを1時間早くセットする

確かに、かなりわかりやすい提案ではあります。また尻込みをしてしまうような提案でもあります。「今のままでも十分疲れているのに」と反論するかもしれません。ですが、寝る前の習慣の改善を試みる(実際に睡眠を改善する)ことで、朝の眠気を減らし、1日をもっと早く始められるかもしれません。これは活力の増大によるものだったり、今よりも早く眠りにつくことだったりします。

寝る前のよい習慣を完璧なものにするのに、睡眠の質を追跡する「Beddit」や、睡眠の深さに応じて最適の時間に起こしてくれるため、起きた瞬間からできる限りしゃっきり活動できるアプリ「SleepCycle alarm clock」[iTunesGoogle Play]が役立ちます。

運動をする

前の段落と類似していますが、全身運動で生産性が上がることが研究で明らかになっています。カリフォルニア州立大学サンマルコス校で運動生理学を教えるTodd A. Astorino助教授はこう述べています。

「活動的で運動する人間の方が、ずっと生産的な仕事をすることは明らかです」。

また億万長者のSir Richard Branson氏が、常に生産的なのは規則的な日々の運動のおかげだと認めているのも有名な話です。

創造性がマンネリ化してきている場合や、午後まっただ中から完全に疲れ切ってしまっている場合も、軽く運動するだけで調子が戻ることがあります。

3時に終わりにするのではなく、この簡単な方法で、20~30分軽く体を動かすことで、少なくとも1~2時間の生産的な時間を作りだしましょう。

瞑想を始める

ストレスや心配事に費やされる時間とエネルギーは、いくら気にしても気にしすぎということはありません。1日の間に自分が感じるストレスや心配事を減らすためなら、そのための時間は意味のあるものです。瞑想が生産性や効率性にとてつもなく大きな影響を与えるということは、すでに証明されています。

Googleなどのテクノロジー企業において、瞑想が職場にますます取り込まれているのはよく知られていることであり、それにはきちんと理由があります。無駄に費やされる時間は少なくなり、病欠も減り、社員満足度は急上昇するのです。

瞑想を始めるには、「Headspace」といったガイド付きの瞑想アプリや、多数ある他の無料の選択肢を試してみましょう。ガイド付きの瞑想が好みに合わなければ、瞑想のお供にリラックスできる音を提供する「Naturespace」という素晴らしいアプリもあります。

1日5分だけ試し、徐々に増やしていきましょう。初めは難しくもどかしいかもしれませんが、必ずそれだけの恩恵を受けられるでしょう。

タスクの一部をアウトソーシングする

おそらく毎日、好きなタスク、やっても構わないタスク、そして絶対にやりたくないタスクがあるでしょう。「Elance」「TaskRabbit」「upwork」といったサイトを利用して、やりたくないタスクはアウトソーシングし、新しく手に入った時間(少なくとも1日1時間にはなるでしょう)を好きなタスクにあてましょう。

アウトソーシングできるタスクの例:買った物のピックアップ、カレンダーの整理、WordPressサイトでの奮闘、家の掃除、リサーチ作業、 グラフィックデザイン、料理など。他にも無限にあるでしょう。

通知をオフにする

私たちは、馬鹿馬鹿しいほど何度も携帯電話を確認するものです。ある調査によると、若者が携帯電話を確認する回数は1日平均150回にもなるといいます。もう少し病的でない回数に減らすことができれば、取り組んでいることに集中し続け、時間を節約し心配事を軽減できるでしょう。

今すぐ携帯電話を取りだして通知設定に移動し、本当に必要な通知以外は消してください(Facebookの通知など)。

時間を浪費してしまうサイトをやめる

Facebook、Twitter、Google+、YouTube...。これらは私たちが関心をひかれ時間を大幅に費やしてしまう、数多くのサイトのほんの一部にすぎません。おそらく、このうちの1つか2つは、物事を先延ばしにする方法であり、急速に使い果たされる時間を何時間も浪費させる、罪深きサイトでしょう。

StayFocusd(Chrome用)やLeechBlock(Firefox用)、あるいはサイトをブロックする他のツールを活用することで、この様なサイトへのアクセス時間を制限できます(例えば1日30分など)。あるいは1日のうちでアクセスできる時間帯を制限することも可能です(例えば午後5時以降のみ)。

これらのサイトにアクセスできないとわかれば、アクセスする衝動も薄まり、時間の過ごし方にもっと注意をはらうようになるでしょう。きっと多くの人の役に立つのではないかと思います。

速読を学ぶ

4年前、私の読むスピードは1分あたり(WPM)350単語でした。いくつかの簡単な指示に従い、ちょこちょこ何時間か練習すると、ほとんどのオンラインの読み物を支障なく読める記憶保持率で、この数値を650WPM以上に増やすことができました。ゆっくり読まなくてはならない内容でも、今では500WPM以上は維持できます。速読に役立つオンラインツールは山ほどあります。

ですが速く読めるからといって、常に速読する必要はないということは覚えておいてください。速読は、ミーティングの前に時間がない時、ざっと目を通したい時、本のつまらない章を速く読みたい時などに最適です。そのため、たくさん読む人であれば、読む速度を30~65%以上上げることで1週間のうちにだけでなく、人生を通して大幅に時間を節約できます。

ミーティングや電話に制限を設ける

マーフィーの法則のおかげで、制限のないミーティングや電話に費やされる時間は、本当に必要以上の時間を使ってしまうものです。ミーティングに45分必要だと思ったら、20分の時間制限を設けましょう。同僚や顧客からの電話がいつも1時間かかるのであれば、彼らに「時間は25分しかとれないけれども、集中すればすべての用事を済ませることができるはず」だということを伝えましょう。

耳をそばだてていれば誰でも、ミーティングや電話で話し合われる内容の多くが議題に関係のないものであると気づくでしょう(それを解決してくれるミーティングの法則というものもあります)。たくさん人がいればいるほど、時間は無駄に使われます。物事を効率的に常に焦点を合わせておくようにすると、驚くほど早く「本当の」仕事が片づくものです。

どうすれば時間を「節約」できるか?

毎日少しずつ時間を節約する簡単な方法はたくさんあります。私たちの気が散る要因は毎日のようにあり、まったく不必要なことに、あるいは十分効率的なのに完璧を求めることで、たくさんの時間が無駄に費やされています。

それらの非効率的なやり方をいくつかやめるため、いくつかの習慣を取り入れましょう。そうすることで私たちは実際に、時間の蓄積を増やし、その時間をもっと本当に大切なことに費やすことができるのです。

これらの助言のうち、今日実践できるのはどれでしょう。忙しい1日から追加の1時間を手に入れられる、おすすめの方法は何ですか?

Squeeze an Extra Hour out of Each Day with These 10 Quick Tips|makeuseof

Rob Nightingale(訳:コニャック)

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