菊池雄星、故郷に感謝と勇気の「ゆう☆雄☆散歩」

盛岡じゃじゃ麺の老舗を訪れた西武菊池

 西武菊池雄星投手(26)が故郷・岩手への思いを新たにした。初の冠番組「ゆう☆雄☆散歩」(岩手朝日テレビ・1月6日午前9時30分放送)の収録に参加。生まれ育った盛岡の思い出の地を巡り「多くの岩手県民の方と出会って、触れ合って、力をいただきました」と笑顔をみせた。

 ふるさとへの大きな感謝がある。プロ1年目のオフから、毎年欠かさずに同県内での野球教室や講演会に出席。「自分は岩手に育ててもらった。いい時も悪い時も応援してくださる。少しでも岩手の野球に貢献できればと思っています」。8年目の今季、初タイトルとなる最多勝と最優秀防御率を獲得。「ようやく少しずつですが、恩返しが出来てきているかな、と思う」とうなずいた。

 プロ野球選手として、故郷に何が出来るか。常にその思いを持つ。今回の収録では東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市も訪問。津波被害を免れた「奇跡の一本松」を前に目頭を熱くした。発生時は入団2年目。「当時は野球で勇気づけようとか言えなかった。復興にはまだまだ時間がかかると思いますが、微力ながら応援していきたい」と口元を引き締めた。

 小学生時代に通ったバッティングセンターや、盛岡じゃじゃ麺の老舗にも立ち寄り、たくさんのエネルギーをもらった菊池。来季も、その左腕で故郷に感謝と元気を届ける。【佐竹実】