山脇容疑者逮捕、阪神社長「管理できていなかった」

山脇光治スコアラーの盗撮容疑について謝罪する阪神タイガース揚塩健治球団社長(撮影・宮崎幸一)

 阪神揚塩健治球団社長(58)が13日、大阪市内の電鉄本社で、12日に宮城・仙台市内で阪神スコアラーの山脇光治容疑者(55)が盗撮容疑で逮捕された件に関して謝罪した。冒頭で「被害に遭われた方には心より、おわびを申し上げるとともに、ファンの皆様、関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます」と話し、15秒近く、頭を下げた。

 「当球団としましても、非常に遺憾でごさいますし、この事実を厳粛に受け止めて対処して参ります。今後、事実関係が明らかになれば、対象者に対して、厳正に処分して参ります。2度とこのようなことが発生しないように、コンプライアンスの徹底に務め、再発防止に全力で取り組んで参ります。今回の件に関しましては大変、申し訳ございませんでした」と続けた。

 現行犯逮捕されたのは同日の午後4時15分で、本来なら15日からの楽天3連戦に備えた先乗りスコアラーとして、楽天対中日戦(楽天生命パーク宮城)の試合前練習をチェックしている時間帯だった。揚塩社長は「先乗りスコアラーですから当然、その練習を見るのが本来の姿だと思います。その時間に球場にいなかったのは、球団としても管理ができていなかったと大変、反省しております」と話した。同日午後5時40分頃、警察から球団への連絡で発覚。現地には球団職員を急派している。揚塩社長自ら、被害者に謝罪したい考えも管轄の仙台東警察署に伝えているという。

 同容疑者は80年ドラフト外で阪神入団。内外野を守るバイプレーヤーとして存在感を示し、95年に現役引退後は1、2軍でコーチを歴任したほか、スコアラーとしても活躍していた。