阪神ロサリオ2度目の登録抹消へ 残留へ立場厳しく

巨人対阪神 1回表阪神1死満塁、ロサリオは遊ゴロ併殺に倒れる(撮影・加藤哉)

<巨人8-9阪神>◇26日◇東京ドーム

阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)が今日27日に出場選手登録を抹消されることが26日、分かった。

この日の巨人戦では2試合ぶりにスタメン復帰し、2打数無安打。1回表1死満塁の先制チャンスで初球の低めフォークを引っかけ、遊ゴロ併殺打に倒れていた。5回表にも遊ゴロに仕留められると、5回裏の守備からベンチに退いていた。

来日1年目は開幕序盤から不振が続き、6月3日に1度出場選手登録を抹消されていた。7月17日に再昇格後は復調の兆しを見せ、課題だった外角変化球への対応力も徐々に向上。ただ、大きな上積みがないまま、現在は9打席連続ノーヒットと再び沈黙していた。首脳陣は辛抱強く大砲の覚醒を待ったが、チームも猶予のない状況。右肘痛のため2軍調整中だった陽川尚将内野手(27)が状態を上げており、入れ替えされる方向だ。

ロサリオはここまで打率2割4分2厘、8本塁打。昨オフに推定年俸3億4000万円の1年契約を結びながら、不動の4番としての期待に応えられているとはとても言い難い。クライマックス・シリーズ圏内を激しく争うシーズン終盤での2軍降格が現実。再び1軍再昇格する可能性は十分あるが、いよいよ虎残留へ厳しい立場に立たされた。