日本相撲協会は3日、西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、付け人の序二段力士に暴力を振るったと発表した。

師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)がこの日午後、都内の相撲協会を訪れ、鏡山コンプライアンス部長(元関脇多賀竜)に報告。秋場所(8日初日、東京・両国国技館)を謹慎休場するという申し出を了承された。

貴ノ富士は、貴公俊のしこ名だった改名前の昨年3月の春場所8日目にも、別の付け人を何度も殴る暴行。今後、コンプライアンス委員会で処分が決まるが、繰り返しの暴力に、解雇など重い処分が下される可能性もある。

◆昨年春場所の貴ノ富士の暴力 新十両の8日目、敗れて3勝5敗となった取組後、支度部屋で付け人だった序二段の年上力士の顔面を、何度も殴る暴力を振るった。慣れない十両土俵で、誤った出番時間を伝えられ、慌てて土俵下の控えに座り、審判長から注意されていた。関係者が運転する車で帰りかけていたが、先発事務所に呼び戻され、暴行を認めた。翌9日目からは謹慎して休場。場所後に翌夏場所の出場停止も決まった。当時のしこ名は貴公俊。当時の師匠の貴乃花親方は、親方衆の階級で最も低い年寄に降格した。