坂口憲二が無期限の活動休止、大腿骨頭壊死症で決断

坂口憲二

 俳優坂口憲二(42)が5月末の契約終了をもって所属事務所「ケイダッシュ」を退社し、芸能活動を無期限で活動休止することが31日、分かった。

 約3年前に、右股関節が「特発性大腿(だいたい)骨頭壊死(えし)症」と診断された。今後は治療に専念する。

 所属事務所によると、体の変調に気付いたのは12年8月の舞台「十三人の刺客」に出演していた時。股関節に違和感があったが、痛み止めを服用しながら乗り切った。その後は、痛みを抱えながらも人気俳優として仕事にまい進。だが、14年4月期のフジテレビ系ドラマ「続・最後から二番目の恋」の出演を終えるタイミングで、治療のために約1カ月の休養に入った。正式な病名が判明したのは翌15年春になってから。すぐに手術に踏み切った。

 術後は激しく体を動かす俳優業を控え、ナレーションやCM出演などで活躍。昨年には、今秋のドラマ出演のオファーがあり、「俳優復帰作」として検討してきたが、今年1月末に坂口本人が「治療に専念したい」と申し出た。

 現在、痛みは軽減して日常生活に支障はない。だが、「いつまた悪くなるか分からない状態」「俳優として自分に求められている演技ができない」と判断。一度、表舞台から去る決断をしたという。「しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたい」と再起を期している。

 事務所では「坂口本人が望むなら、また契約をしたい」と復帰する日を待ちわびている。

 ◆坂口憲二(さかぐち・けんじ)本名同じ。1975年(昭50)11月8日、東京都生まれ。東海大ハワイ校卒。モデルを経て、99年にドラマ「ベストフレンド」で俳優デビュー。代表作に「医龍」など。父は元プロレスラー坂口征二氏、兄は総合格闘家の坂口征夫。趣味はサーフィン。柔道2段。家族は妻と2男。185センチ、75キロ。血液型A。