昨年7月に都内の自宅で、派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪で逮捕された俳優新井浩文(本名・朴慶培)被告(40)の初公判が2日、東京地裁で開かれた。

新井被告は、罪状認否に先立ち、神妙な面持ちで「謝罪の言葉を言いたいと思います。本当にすいませんでした」と約5秒間にわたって頭を下げて被害者に謝罪したが、起訴内容については「暴力は一切やっていません。同意があったと思っています」と否認して無罪を主張した。

東京地裁ではこの日、20席の傍聴券を求めて、抽選に532人が並んだ。

事件を巡っては、昨年8月に女性が警視庁に被害届を提出。今年2月1日に新井被告が逮捕されていた。新井被告は性的暴行をしたことは認めながらも、一部容疑を否認したとされている。同21日に起訴された。同25日に東京地裁に保釈を請求。同27日に認められ保釈保証金500万円を納付し釈放されていた。事件を受け、所属事務所は、2月5日付で専属マネジメント契約を解除した。

マッサージ店は会員登録制。利用者には、事前に「性的サービス禁止」の同意書へサインを求めていた。新井被告は女性に下半身の施術を要求し、断ると無理やりに乱暴したという。