安倍晋三首相は30日の参院予算委員会で、新型コロナウイルス拡大に伴い、中国・武漢から29日にチャーター機の第1便で帰国した日本人のうち、2人がウイルス検査を拒んだことについて「拒否されたのは、大変残念なことだ」と、指摘した。

「国内に帰った後も、相当長時間にわたり、『ご本人のためですよ』と説得した」とした上で「法的な拘束力はないので、残念ながらこういう形になった。人権の問題もあって、踏み込めないところもある」と、述べた。

30日朝に到着したチャーター機の第2便を含め「2便以降は、確かな形で確認を取っていると聞いている」と述べ、2便以降は確実に同意を得る態勢を取る意向を示した。

参院予算委員会の午前中の審議後、政府は新型コロナウイルスによる肺炎に関する対策本部の初会合を開いた。