冨安健洋、苦手ヘッド克服して五輪金メダル奪取だ

トークショーで小学生との記念撮影に収まるボローニャDF冨安健洋(撮影・菊川光一)

東京オリンピック(五輪)世代の日本代表DF冨安健洋(21=ボローニャ)は26日、福岡市役所で小学生向けのトークショーを行い、守備の要として期待される20年東京五輪の金メダル奪取を宣言した。

12月24日、イタリア・セリエAの中断期間を利用して帰国。福岡市出身で冨安自身の発案で実現した。イタリア帰りの男は、おしゃれにジャケットを着こなして登場。家族や友人と過ごし、リラックスできるという故郷で、多くのサッカー・キッズと触れあい「子供たちからパワーをもらい、また頑張れる」と気持ちを新たにした。

五輪の目標を問われ「金メダルを取る目標を達成できるようボローニャで試合に出続け、レベルアップを図りいい状態で貢献したい」と気合十分だ。

そのためには、サッカーが上手なチームより強くなることが重要だと、小学生たちに説明。「強いチームは内容が悪くても結果が勝っている。日本はいいサッカーをしても勝てないと言われていますし、そこを考えないといけない」と持論を展開した。

さらに、イタリアでは「言われたことに言い返すとか、メンタル的な部分での変化があった」という。「世代別代表に行く機会はあまりないが、僕にはA代表の先輩たちがピッチ外で行っていることなどを世代別代表に伝える使命がある。そういう(リーダーの)立場にならないといけない」と経験を還元するつもりだ。自ら強いリーダーになる覚悟を示し、五輪の頂点を見据えた。

課題克服も急務。現状について「元々ヘディングが苦手。あらためてヘディングを練習しないといけないと(イタリアで)考えさせられた」と反省。心身ともにパワーアップを目指す。【菊川光一】