天皇杯PKから再戦は審判のミス…非は日本協会に

名古屋FWジョーら(2018年3月11日撮影)

 天皇杯2回戦の名古屋グランパス(J1)-奈良クラブ(JFL)戦が、PK戦からやり直しとなった。日程、場所は未定。日本サッカー協会は11日、東京・文京区のJFAハウスで臨時の天皇杯実施委員会を開き、6日に開催されていた同試合のPK戦の際に担当審判員の明らかな競技規則の適用ミスがあったことを確認した。同試合は90分+延長30分でも決着がつかず、PK戦にもつれ、キッカー6人目で奈良クラブの勝利が確定していた。

 しかし試合翌日の7日、試合を観戦した一般人(3級審判員の資格者)からの電話問い合わせで、主審の致命的な適応ミスが判明。奈良クラブの4番目のキッカーがトリッキーな動きをしたことがフェイントモーションと見なされ、主審はやり直しを命じた。昨シーズンから競技規則が変わり、本来なら、その時点でPKは失敗扱いにする必要があった。ルールが正しく適用されていれば、PK戦は4-2で名古屋が勝利し、3回戦に進出するはずだった。

 須原清貴専務理事兼天皇杯実施委員長(51)は「両クラブにまったく非はない。非があるのは日本サッカー協会です」と話した。