原英莉花「勝負、戦うことが好きなんだ」新たな発見

原英莉花(19年5月撮影)

今週開催予定だった国内女子ツアー・リゾートトラスト・レディースの昨年大会優勝者・原英莉花(21=日本通運)が28日、オンラインで会見を行った。

原は、開幕後について「まずは1勝。その後はスパンを短く、コンスタントに優勝争いをする」と、複数勝利に向けた強い意気込みを語った。

今年は2月に米女子ツアー・ISPS HANDAオーストラリアに出場後、実戦から遠ざかることになった。「オフにクラブをチェンジして、オーストラリアでいい感じだったのが、気温の低い日本に戻って“フィットしてない感じ”があって。その意味では(用具使用契約先の)ミズノさんと話を重ねて調整してこれた」と休止期間を前向きにとらえている。

緊急事態宣言発出後は家でのトレーニングとラウンド中心に調整。時には料理にも挑戦した。「ハンバーグ、作りました。母と違って、私は洋食が得意みたいです」と新たな楽しみも発見した。試合がない日々を過ごす中で「私はゴルフが好きだけど、それと勝負、戦うことが好きなんだ」という発見もあったという。

この日は、師匠の尾崎将司邸から出演した。会見前にトレーニングを見てもらったという。「緊急事態宣言後はジャンボさんとは少し距離を取る形になりましたけど、教えを大事にしながら、やっています」。師匠に完全に甘えることなく、力を蓄えている。

国内女子ツアーは最短なら、6月25日からのアース・モンダミンカップで開幕を迎える。「できることなら、ぜひやっていただきたいと思う。あと1カ月ですから、そこで力を出せるようにやっていきたい」。20年と21年を統合する異例のシーズンについても「すごく長期戦になりますが、私にはいいかなと思う」と不安はない。「昨年はツメの甘さが目立ったので、このオフはドライバーよりもアプローチ、パッティングに力を入れてやってきました」。昨季のドライビング・ディスタンス253・33ヤード(部門別4位)という飛ばし屋が、ゴルフの完成度アップに注力した。新たな原英莉花を見せる準備に怠りはない。

なおリゾートトラスト・レディース特別編が31日午後1時55分からテレビ朝日系で放送される。原英莉花ほか、渋野日向子、河本結の黄金世代のメンバーらがリモート出演予定。