佐賀県が学校再開を見送り 感染確認、知事「危険性排除を」

 佐賀県は14日、佐賀市で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け、週明けの16日から予定していた県立中学や高校、特別支援学校の再開を見送り、臨時休校期間を延長すると決定した。県内20市町も県の方針に沿って、ほとんどが市町立の小中学校の休校を継続する。

 県は政府の要請を受け、3月3日から15日までを一斉休校期間とし、11日に学校再開を決めたばかりだった。山口祥義知事は記者団に「子どもたちのことを考えると切なくなるが、できる限り危険性は排除しないといけない」と語った。

 県は13日、佐賀市に住む佐賀大の20代男子学生の感染を確認。フランス旅行に同行した友人4人や、男子学生に発熱などの症状が出た9日以降に接触があった医療関係者など計23人(10―40代)に自宅待機を要請。PCR検査を実施し、全員の陰性を確認した。

 県によると、男子学生は2月27日に福岡空港から韓国経由でフランス・パリに入り、3月4日午後に韓国経由で福岡空港に戻った。福岡空港から佐賀市までは車で移動したという。(北島剛)

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