外出自粛…散歩はいいの? 「3密」避ければ問題ない 北九州市

東 祐一郎、白波 宏野

 新型コロナウイルスの感染拡大で、政府や自治体が外出自粛を要請しているが、屋外で散歩をしながら花を眺めたり、ジョギングをしたりするのは問題ないのだろうか。北九州市保健衛生課に聞くと、密閉、密集、密接の「3密」を避ければ問題はなく、「精神衛生上も太陽の光を浴びることは大切」としている。

 9日午後、小倉北区の勝山公園では、春の陽気の中、10人前後がそれぞれ散歩やジョギングなどを楽しんでいた。集団で話し込んだり、宴会をしたりする人はいなかった。

 政府の緊急事態宣言を受け、7日夜に記者会見した北橋健治市長は「不要不急の外出を控えて」と訴える一方で、「都市封鎖、ロックダウンではない。アウトドアでの適度な運動や散歩は自粛の対象外。免疫を高めることで感染症に打ち勝つという意味で大切だ」と強調した。

 市保健衛生課によると、外出自粛の目的は3密を回避することで、外出する際には、せきエチケットの徹底やマスクの着用、他人との距離を一定程度空けることなどを要請している。

 屋外施設にもかかわらず到津の森公園(小倉北区)など一部の市立の施設を5月6日まで閉鎖するのは「来園者の集中や公共交通機関での感染リスクをなるべく排除するため」(市民文化スポーツ局)だという。 (東祐一郎、白波宏野)

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