田中カ子さんが国内最高齢記録に並ぶ  117歳260日、福岡市在住

 世界最高齢に認定されている福岡市東区の田中カ子(かね)さんが18日、117歳260日となり、厚生労働省によると、現在確認できる国内での歴代最高齢の故田島ナビさん=鹿児島県喜界町、2018年死去=の記録に並んだ。19日、記録を更新する。

 田中さんは1903(明治36)年、福岡県旧和白村(福岡市)生まれ。103歳で大腸がんの手術を受けたが「ビールが飲みたい」と言って医師を驚かせるほどの回復力を見せたという。昨年3月、ギネスワールドレコーズから、男女を通じ「存命中の世界最高齢」に認定された。

 田中さんが過ごす同区の高齢者施設の職員によると、この日は白ご飯にだし巻き卵といった朝食を完食。おやつに大好きなチョコレートを食べるなど、普段通り過ごしたという。

 孫の英治さん(60)は「今まで生きてきた日本人、何人の中で1位なのだろうと考えると非常にうれしく、誇らしく思う」、同市の高島宗一郎市長も「朗らかで年齢を感じさせないご様子に、いつも元気をいただいています」とのコメントを出した。19日には、福岡県がお祝い状や久留米絣(がすり)のブランケットを贈るという。

(横田理美)

  • 西日本新聞

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