ORICON NEWS

音楽プロデューサーSolaya氏、がん闘病で引退決意 朝倉さや作品を「命懸けで」

 音楽プロデューサーで作編曲家のSolaya氏(36)が、大腸がんの肝転移の治療のため、現在プロデュースを手がけている山形出身のシンガー・ソングライター、朝倉さや(25)のニューアルバムとツアーをもって引退することをORICON NEWSの取材で明かした。

がん闘病で引退を決めたSolaya氏(右)は命懸けで朝倉さやの作品を手がける

がん闘病で引退を決めたSolaya氏(右)は命懸けで朝倉さやの作品を手がける

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 Solaya氏は東方神起「Weep」(作編曲)、SKE48「ウィンブルドンへ連れて行って」(作曲)、松下奈緒「Rain」(作編曲)をはじめ、中孝介Crystal Kayらの楽曲を担当。民謡日本一に2度輝いた朝倉さやと2012年に出会ったことを機に、マネジメント事務所兼レーベル「Solaya Label」を立ち上げ、朝倉のプロデュースを一から手がけてきた。

 山形弁で有名曲をカバーする試みが当たり、YouTubeやニコニコ動画でじわじわ注目を集めた朝倉は、13年の正月にテレビ朝日で放送された『全日本なまりうたトーナメント』で「タッチ」を山形弁で歌って知名度を上げた。同年4月にオリジナル曲「東京」でデビューすると、15年には、アルバム『River Boat Song-Future Trax-』で、民謡と様々な音楽ジャンルを融合させ、『第57回日本レコード大賞』企画賞を受賞。

 しかし、ここからという2017年1月、Solaya氏に大腸がんと肝内胆管がんが発覚した。翌2月に手術し、一時は通常の生活を送れるようになっていたが、4月の定期検査で大腸がんの肝転移などが判明した。前向きに治療を続け、「エネルギーをもって楽曲を作りまくっている」というが、最近では抗がん剤の影響で日によって指先がむくみ、ギターの弦が押さえられなくなっていると言う。一般的なガイドラインでは、余命は「2年くらい」と明かす。

 Solaya氏は現在、朝倉の誕生日である6月29日に発売予定のニューアルバムに向け、精力的に楽曲を制作している。CD2枚組で、DISC1はオリジナルアルバム、DISC2は伝統×最先端を融合した企画盤で構成される予定。朝倉は本作を引っさげ、発売日の東京・キネマ倶楽部公演を皮切りに『リアルカントリーロードツアー 2018「ムーンストーンで朝倉を」』をスタートさせる。

 そして、このアルバムとツアーをもって、Solaya氏は引退を決めた。「今まさに20曲くらい作っていますが、ここまでできるのは今しかない。命を懸けてツアーまでMAXでできるのは今回が最後かな」と語り、「文字どおり『命懸けでやるぞ』と気合が入っている人がいますよと。アルバムにはこれまで学んできたことを全て注ぎ込みます。言葉にすることで誰かの心に引っかかれば」と、まさに命懸けで作品やツアーに向き合う胸の内を明かした。

■朝倉さや リアルカントリーロードツアー 2018「ムーンストーンで朝倉を」
6月29日(金):東京・キネマ倶楽部
9月23日(日):山形・南陽市文化会館
9月24日(月・祝):山形・鶴岡市文化会館
11月23日(金・祝):山形・山形テルサ

関連写真

  • がん闘病で引退を決めたSolaya氏(右)は命懸けで朝倉さやの作品を手がける
  • 山形出身のシンガー・ソングライター朝倉さや
  • 山形出身のシンガー・ソングライター朝倉さや

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索