群馬・館林アメダス移設 新旧観測所データの比較始まる 旧観測所は伊勢崎を破り「トップ」に 

 全国有数の「暑いまち」として知られ、6月にアメダス(地域気象観測システム)の設置場所が変更された群馬県館林市の新旧の観測所の気温データの比較が2日から始まった。気象庁によると、初日の日中の最高気温は、新観測所では36・7度、旧観測所では37・5度と、0・8度の差があった。全国で最も気温が高かったのは同県伊勢崎市の37・3度。旧観測所はこれを0・2度上回った。

 アメダスは以前、市中心部の館林消防署敷地内に設置されていた。駐車場やアスファルト舗装の道路と隣接する環境で、インターネット上では「高温になりやすい場所にあるのでは」などと実際の暑さを疑問視する声があった。

 消防署の移転に伴い、アメダスは6月13日、消防署から2キロ先の県立館林高校のグラウンドに移設。その後は日中の最高気温が一度も全国トップになっていない。

 地元商店街などは「日本一暑いまち」を売りに、例年イベントを開催するなどして地域活性化を図っているが、観測結果によっては「日本一」の称号が使えなくなる恐れもある。

 新旧観測所のデータは10月1日まで公表される予定だ。

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