【ニューヨーク12日(日本時間13日=竹濱江利子通信員】大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)がロッキーズの本拠地デンバーのクアーズ・フィールドで13日(日本時間14日)に行われるオールスター戦でア・リーグの「1番・指名打者」兼先発投手で出場することが発表された。
投打「二刀流」でのプレーを実現するため、指名打者制を解除しなくて済む特別ルールが適用される。大谷は一回表に「1番・指名打者」で打席に立ち、その裏に先発でマウンドに上がる。ナ・リーグは球宴選出6度目のナショナルズ、シャーザーが先発。打順は1番に今季28本塁打で大谷を追うタティス(パドレス)、2番・マンシー(ドジャース)、3番・アレナド(カージナルス)、4番にはフリーマン(ブレーブス)が入る。
ア・リーグの指揮官を務めるレイズ・キャッシュ監督はこの日の会見で「ファンは見ることを望んでいるし、私も見たい、世代を代表する才能の持ち主と一緒にプレーする機会を持つことは特別なことだ」と説明した。同監督によると、エンゼルスのマドン監督や大リーグ機構とも話し合いを持ち、今回の特別ルールが実現。「最初に打席に立ち、その後試合の中盤で登板させるのではなく、今シーズン既に慣れているスタイルで起用するのが一番理に適っているし正しいと判断した。この試合では大谷を2人の選手として起用することが可能になる」とシーズン同様に先発としてマウンドに立つことが決まった。
ナ・リーグの先発シャーザーは「肩の力を使って同時に打者として結果を出す。投手だからわかるけど、本当にすごいことだ。信じられない程のアスリートじゃないと達成できない」とコメント。打順2番で大谷と対戦するドジャースのマンシーは「大谷は実に奇妙な選手だ、本当に見るのが楽しい。もっと見たいと思う気持ちと、同時に見たくないという気持ち。だってもっと見るということは(今後プレーオフなどで)対戦しないといけないからね」と話している。