アニメ「ウマ娘」“主人公”スペシャルウィークを追悼 声優も沈痛「とても残念」

[ 2018年4月28日 10:20 ]

武豊を背に98年のダービーで勝ったスペシャルウィーク
Photo By スポニチ

 98年の日本ダービー馬スペシャルウィークが27日、生まれ故郷の日高大洋牧場(北海道沙流郡日高町)で23歳で死んだ。訃報を受けて、TOKYO MXなどで放送中のテレビアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が公式ツイッターで哀悼した。

 同アニメは競走馬を擬人化した作品で、ヒロインであるスペシャルウィークが、エルコンドルパサー、セイウンスカイ、グラスワンダーら同学年のライバルたちと切磋琢磨しながら、日本一のウマ娘を目指す物語。サイレンススズカ、シンボリルドルフ、ウオッカ、ダイワスカーレットら新旧の名馬たちがモデルのキャラクターも登場し、スペシャルウィークと名コンビを組んだ武豊騎手が本人役で声優出演するなど、競馬ファンの間でも大きな話題を呼んでいる。

 公式ツイッターでは「とても、悲しい知らせが届きました。スペシャルウィーク号が亡くなりました。同馬の冥福を祈るとともに、日高大洋牧場のスタッフ様をはじめ、関係者の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます」と“主人公”の死を悼んだ。また、スペシャルウィークの声優を務めた和氣あず未(23)もツイッターで「スペシャルウィーク号出会ってくださってありがとうございました。去年会いに行った時、元気に走っていたので私自身もショックでとても残念です。どうかゆっくりおやすみください」と沈痛な心境をつづった。

 SNS上では、競馬ファンから「スペの訃報に絶句」「スペシャルウィークとグラスワンダーのライバル対決に魅せられて競馬を見るようになった。つらい」と哀悼の声が相次いだ。また、アニメファンの間でも「スペちゃん(競走馬)がこのタイミングで亡くなるとは」「アニメで知って、北海道に会いに行こうと思っていた矢先…」と驚きと悲しみの声が広がっていた。

 ◆スペシャルウィーク 父サンデーサイレンス 母キャンペンガール(母の父マルゼンスキー)牡23歳 栗東・白井寿昭厩舎所属 馬主・臼田浩義氏 生産者・北海道門別町の日高大洋牧場 戦績17戦10勝(重賞9勝) 総収得賞金10億9262万3000円。種牡馬生活ではブエナビスタやシーザリオというスーパーホースも輩出した。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月28日のニュース