オリラジ、吉本興業退社の事情 契約内容で交渉 藤森は当初中田の退社知らず

[ 2020年12月28日 16:50 ]

「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(左)と藤森慎吾
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 お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾(37)と中田敦彦(38)が31日付でそれぞれ退社することが、所属の吉本興業から発表された。関係者によると、ともにフリーになり、今後もコンビとしてや、音楽ユニット「RADIO FISH」の活動は続ける。

 中田はテレビを離れ、自らのチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」を立ち上げて19年からYouTubeを主戦場としてきた。これまで吉本側とギャラの取り分など契約内容について交渉を進めてきたが、まとまらず今月に入って退社を決意したという。

 驚いたのは藤森だ。周囲によると、コンビ間で連絡を取り合っておらず、退社を決めた時点で中田から藤森に相談はなかったという。相方の離脱を知って困惑したものの、藤森も決意。吉本側の強い引き留めもあったが、フリーになることを選択した。芸人仲間によると、「コンビとしての世間への見え方を考えた結果、独立することを決めたようだ。自分だけ吉本に残って、中田に迷惑をかけるのは避けたいと話していた」という。

 藤森は近年、バラエティーだけでなく、ドラマ「ネット興亡記」や映画「七つの会議」で好演し、役者としての評価も上がっていたところだった。独立には、長年レギュラーを務めていた日本テレビのバラエティー番組「火曜サプライズ」が来年3月に終了することもあり、「新しく自分の力を試したい」(友人)との思いもあったようだ。

 オリラジは2004年4月にコンビ結成して、リズムネタ「武勇伝」でいきなりブレーク。デビューして、たった3年でレギュラー番組が10本まで増えたが、人気が急落。その後、中田がインテリキャラで売り出し、藤森もチャラ男として2度目のブレークを果たした。16年には「RADIO…」の「PERFECT HUMAN」でNHK紅白歌合戦にも出場している。

 「逆境には強いコンビなので、独立しても何とかやっていけると思います。戦略を練っているのでは」(関係者)。新たな「武勇伝」を綴るための再出発。YouTubeも視野に入れつつ、“新生オリエンタルラジオ”を立ち上げる。

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2020年12月28日のニュース