神鋼の大物助っ人、スミス&クルーデンが船上会見 ともに日本語であいさつ

[ 2020年11月4日 17:17 ]

神戸製鋼のスミス(左)とクルーデンは観光名所の神戸ポートタワー近くの観光船上で入団会見をした
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 ラグビー・トップリーグの神戸製鋼が4日、新加入の元ニュージーランド代表でともにW杯優勝経験がある、万能バックスのベン・スミス(34)、SOアーロン・クルーデン(31=ともにニュージーランド)の会見を、神戸市の観光船上で行った。

 オールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)84キャップを持ち、テストマッチ通算39トライを誇るスミスは「神戸の優勝に貢献できるように頑張ります」と日本語であいさつ。18年シーズンに15季ぶり日本一に貢献して昨季で退団した世界的司令塔のダン・カーターの後釜となる同50キャップのクルーデンも「すぐにでもプレーをしたい。よろしくお願いします」と、覚えたての言葉で抱負を口にした。

 2人は10月半ばに来日し、2週間の隔離期間を経て、10月末にチームに合流した。クルーデンは家族を伴って来日した。契約期間は2シーズン。

 他国代表歴がある選手の同時起用は2人まで。現役バリバリのオールブラックスで世界最高のロック、ブロディ・レタリック(29=ニュージーランド)とクルーデンを先発で使い、後半に「インパクトプレーヤー」として決定力があるスミスを投入する形がオーソドックスと見られる。

 SOパーカーを先発させてクルーデンを控えに回し、スミスを最初に使うパターンになった場合は、バックスのポジション争いが激化する。WTB、FBだけでなく13番も対応できるそうで、日本代表CTBラファエレ、FB山中もうかうかしていられなくなる。この日の会見では、山中が2シーズン守ってきた「15番」の背番号が、スミスに手渡された。福本正幸チームディレクターは「深い意味はない」とにこやかに話したものの、山中の心中は穏やかではないかもしれない。

 1月16日の開幕ヤマハ発動機戦までに、練習やオープン戦を通じて、ボールを動かす戦術に順応していくことになる。スミスは「スピードを生かして、グラウンドの横幅を全部使うプレーが好き。スペースがあるところでトライを取りたい」と勝利に貢献することを約束。クルーデンも「神戸で優勝することが目標。次の神戸のレガシーをつくりたい」と意欲的だった。 

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2020年11月4日のニュース